【この記事の内容】
- Instagramで集客をした方がいい理由
- Instagramで集客することで得られるメリット
- Instagram運用のポイント
- Instagram集客の成功事例
SNSでの集客が一般的となった今、当然Instagram(インスタグラム)を活用した集客を検討する方も多いでしょう。
しかし、そもそもSNS集客をしたことがない方やTwitterやFacebookのみでInstagramの集客は初めてという方もいると思います。
Instagramの集客は適当にやってうまくいくものではありません。
よく見てもらえる投稿には必ず理由があります。
今回はInstagramのアルゴリズムも含めて集客を成功させるための方法について解説していきます。
まだInstagramでの集客をやったことがない方も、すでに始めている方もぜひ見ていってください。

まっきー/太ったSNSマーケター
1993年生まれ。SNS集客、SNS運営に関する情報を発信しています!4桁フォロワーのアカウントを2つ運用しています。その他にも、SEOディレクション、サイトディレクション、フォームマーケなどにも携わるWEBマーケターです。
Twitter/@mackeysns4150
目次
なぜ今、Instagramで集客をするのか
様々なSNSがある中で、なぜ今Instagramを利用すべきなのかをまずは解説していきます。
各SNSの普及率
2020年時点でのSNS普及率は80%ともいわれています。
これだけ普及しているSNSですが、その多くを占めている4大サービスは「LINE」「Twitter」「Facebook」「Instagram」となっています。
その中で、ここ数年の利用ユーザーの伸び率が最も高いのが「Instagram」なのです。
この伸び率はこれからもしばらくは続くことが予想されるため、それだけでもInstagramを利用する価値があるといえます。
SNSが購買に与える影響
Instagramの特徴として、購買の意思決定に大きな影響を与えるという点があります。
上記のグラフを見ると、若い世代を中心にSNSが購買に影響を与えていることがわかります。
また、その中でもInstagramがどの世代においても強く影響を与えているようです。
特に結果が顕著なファッション業界を例にお話していきます。
上記のグラフは流行のファッションについて調べる際に、どのサービスを利用して検索するかを調査したものになります。
2016年の調査ではやはりGoogleでの検索が最も多かったものの、2019年にはInstagramが最も多くなっていました。
ファッションというジャンルがゆえということもあると思いますが、やはり流行がいち早く出回るのはSNSであり、それが視覚的に見られるInstagramは特に検索の対象となるようです。
ググるからタグるへ
SNSの普及に際して、最近ではGoogleで検索する「ググる」に対して「タグる」という言葉が広がり始めています。
ググる:Google検索のこと。自身と関わりのない人が発信する客観性・網羅性のある
情報が得られる。
タグる:Instagramのタグ検索のこと。興味があるor自身と属性の近い人が発信する
信頼できるリアルな情報が得られる。
購買において、知らない誰かが発信する「客観性・網羅性」のある情報よりも、信頼のおける人が発信した「リアル」が求められている傾向があるようです。
こういった傾向から、とある商品に興味を持ってから購買に至るまでのステップにも変化が表れているといえるでしょう。
今までは客観的に見た様々な商品・サービスを比較して購入に至るのが一般的でしたが、今ではInstagramなどで得たリアルな情報を頼りに、比較をせずに購入まで至るケースも多いです。
こういった環境変化に適応するためにも、SNSで検索した際に質の高い情報(良い口コミ)が表示されるような対策が必要になります。
Instagramで信頼のある方が商品の悪い評価をしていたり、そもそも誰にも評価されていなかったりすると商品・サービスの信頼度も下がってしまう可能性があります。
これからの購買においてはSNSの攻略、特にInstagramの攻略は必須といえるでしょう。
Instagramで集客するメリット・デメリット
Instagramを活用した方がいい理由については上記で説明いたしましたので、次は具体的にどんなメリットやデメリットがあるのかについて解説していきます。
Instagramで集客するメリット
Instagramで集客するメリットは数多くありますが、ここでは代表的なメリットについて記載していきます。
無料で始めることができる
Instagramに限らずどのSNSにおいてもそうですが、無料で始めることができます。
無料な上に、その利用ユーザー数も非常に多いため、コストパフォーマンスは高いです。
まだお金をかけて集客をするのが難しい人は、まずはSNSから始めてみるというのもいいでしょう。
商品やサービスを視覚的に見せることができる
Instagramは他のSNSと比べて写真やイラストなどの画像でアピールをするのに適しています。
少し古い表現ではありますが、インスタ映えという言葉があるくらい視覚的な訴求に向いているSNSなので、そういった形でアピールすることができる商品・サービスなのであればインスタでの集客が向いているといえるでしょう。
ユーザーと直接コミュニケーションが取れる
SNSならではですが、ターゲットとなるユーザーと直接コミュニケーションが取れるという点もメリットの一つでしょう。
商品やサービスに関する意見をもらえたり、キャンペーンを届けやすかったり、ブランディングもしやすくなったりします。
DM(ダイレクトメッセージ)で質問に対して丁寧に回答をすることで、ユーザーからの信頼度も増し、顧客をファン化も期待できます。
購入や問い合わせにつなげやすい
InstagramではCTA(Call To Action)というものが設置できます。
CTAとは購入や資料請求、問い合わせといった何かしらの行動へ誘導する機能を持った要素のことです。
InstagramにおけるCTAの種類は様々あり、「プロフィール画面にURLを設置」「問合せ、電話、予約のボタンを設置」など興味を持ったユーザーが次のアクションに移りやすいよう促すことができます。
さらに、「ショッピング機能」を使うことで、投稿を見たユーザーをそのまま自身のECサイトに誘導することができるため、商品紹介の投稿から購入まで最短ルートで繋げることも可能です。
手軽に広告を出すことができる
Instagramでは広告を配信することができます。
GoogleやYahoo!で検索した時に出てくるような広告とは違い、数百円から出すことができるため、気軽に試すことができます。
また、過去に反応率の高かった投稿をそのまま広告として配信することもできるため、広告用の投稿を作成する時間がないという方にもおすすめです。
Instagramは拡散性があまり高くないので、フォロワー以外に自身の投稿を見てもらうのが難しいのですが、広告を使うことで多くの人の目に届けることが可能です。
顧客の育成ができる
商品販売において一番いい形が、常連の顧客になってくれることです。
新しい商品に自らアンテナを張ってくれて、自然とリピーターになってくれると、良い商品を作るだけでどんどん売れていきます。
Instagramは、興味を持ち始めている方を購入まで育てたり、購入してくれた顧客をリピーターまで育て上げるのに非常に適している媒体なのです。
通常の店舗の場合、定期的に店に訪れてくれる方でないとその人に何かをアピールするということが難しいですが、SNSの場合は購入前から見てくれたり、購入してからもそのお店の商品をチェックしてくれたりと、オンラインで訴求することが可能となっています。
より多くの方に、より深く興味を持ってもらうためにも、Instagramでの発信は欠かせませんね。
Instagramで集客するデメリット
Instagramで集客をするメリットについて説明しましたが、必ずしもいいことばかりではありません。
自身がInstagramで集客するべきなのかどうかを判断する材料として、デメリットについても知っておいてください。
結果が出るまでに時間がかかる
Instagramで集客をする場合、いきなり結果が出るわけではありません。
コツコツとフォロワーを増やし、ファン化していった先の結果として集客ができるのです。
なので、始めて数日や数週間で結果を出すのはまず難しいと思った方がいいでしょう。
今すぐに集客したいという場合は広告を利用することで、早い段階でもある程度の結果は見込めると思いますが、そもそも投稿されていないアカウントでは効果も半減してしまうため、どれだけ短くても1か月~数か月はかかると思っておいた方がいいですね。
他SNSに比べると拡散性が低い
TwitterにはRT(リツイート)という機能があり、自身のフォロワーに他人のツイートを広めることができます。
TikTokではフォローしていないアカウントの投稿もおすすめ投稿として表示されます。
Instagramにも検索機能やハッシュタグはあるものの、自ら探しにいかないと他人の投稿はなかなか目に届きません。
特にフォロワーもおらず、投稿に反応もないような状態で見つけてもらうのは至難の業です。
他のSNSと比較するとやや拡散性に欠けるというのはInstagramを使用する上で認識しておく必要がありますね。
投稿の作成に手間がかかる
Instagramは画像を投稿するSNSです。
Twitterのように文字だけでの投稿ではありません。
なので、写真を撮影したり、画像を作成・加工する手間がかかってしまいます。
そのうえ、キャプションでテキストも用意したり、有用なハッシュタグを調べたりする必要もあるため、そういった手間がかかってしまう点は注意が必要です。
更新が止まるとマイナスイメージにつながることがある
自分が好きなブランドの投稿が数年間止まって放置されていたらユーザーはどう感じるでしょうか。
顧客に対して情報を発信してくれないブランドなのだと思われてしまうかもしれません。
SNSの投稿をさぼってしまう程度のブランドだと思われてしまうかもしれません。
Instagramは無料で気軽に始められる反面、その大変さに挫折する方も少なくありません。
ただし、始めたらアカウントは全世界でみられてしまうのです。
使い方次第で良い評価にも悪い評価にもつながってしまうという覚悟をもって運用するようにしましょう。
Instagramの運用で最も重要なこと
Instagramの運用で最も重要なことは、しっかりとアルゴリズムを理解したうえで運用することです。
アルゴリズムとは「問題を解決するための手順や計算方法」を意味する言葉です。
Instagramでもとあるアルゴリズムに沿って、おすすめ投稿が選ばれたりしているわけです。
なので、アルゴリズムを理解してそれに適応した投稿をすることで、多くの人の目に届けられるということですね。
ところでInstagramのミッションはご存じでしょうか?
「BRINGING YOU CLOSER TO THE PEOPLE AND THINGS YOU LOVE」
(大切な人や大好きなことと、あなたを近づける)
Instagramではこのミッションを実現するためのアルゴリズムが組まれています。
なので、このミッションを満たすような投稿をするとアルゴリズムによって良い投稿だとみなされて、おすすめに載りやすくなるという仕組みです。
しかし、これだけだとあまりにも抽象的なので、Instagramのアルゴリズムについて具体例を交えて解説していこうと思います。
Instagramのアルゴリズム①
「エンゲージメント率の高いアカウントのコンテンツが優先的にユーザー画面に表示される」
Instagramでいうエンゲージメントというのは、投稿に対するいいねやコメント、保存といったユーザーからの反応を意味します。
これらが多い投稿がユーザーに優先して表示されるということですね。
ストーリーズであればエンゲージメント率が高いほど左側に表示され、フィード投稿であればエンゲージメント率が高いほど上部に表示されます。
なので、適当に投稿するよりも、なるべく多くのエンゲージメントが得られるような投稿の工夫が必要になるということになります。
Instagramのアルゴリズム②
「投稿にアクションを行ったユーザーと興味関心が近い他のユーザーに、投稿がおすすめされる」
ここでいうアクションはいいねや保存などのことを指しています。
例えばとあるユーザーが化粧品の投稿に対してアクションを行ったとします。
そうすると、そのユーザーと興味関心が近い(化粧品に興味がある)別のユーザーのおすすめ表示ではその投稿が上部に表示されます。
逆に興味関心が異なるユーザーには他の投稿が上部に表示されています。
つまり、適当にアクションを集めてしまうと、自分の投稿がそれらに興味のないユーザーにおすすめされてしまうということです。
なので、関連性の低いハッシュタグでいいね稼ぎをしたり、無意味なキャンペーンで反応数を稼ぐことは、長い目で見ると効果が薄い施策ということになりますね。
Instagramのフォロワーを増やす4つのステップ
Instagramを運用するうえで、フォロワーを増やすというのは非常に重要です。
以下の4つのステップを意識することで、フォロワーの増加が見込めます。
- フォロワーとの接触頻度を増やす
- 投稿へのアクションを促す
- 投稿からプロフィールへの導線を改善する
- プロフィールの内容を改善する
それでは各ステップについて詳しく解説していきます。
①フォロワーとの接触頻度を増やす
フォロワーからのエンゲージメント率を高めるためには、フォロワーの関心に沿ったコンテンツ発信とコミュニケーションによる繋がりが非常に重要です。
コンテンツへの関心度の高さは、ユーザーが過去にどのようなコンテンツにアクション(いいねや保存)を起こしているかで判断ができます。
また、そのアカウントとの繋がりの強さは、接触した回数や頻度、接触している時間、接触内容から判断ができます。
この繋がりの強さを向上させるためには、コミュニケーションの「量」と「質」を意識することが重要です。
量については投稿数やライブ、ストーリーズの頻度を増やすことで、ユーザーとの接触回数・接触時間を確保しましょう。
質については一方通行のコミュニケーションではなく、双方向的なやり取りを行うことが重要です。
これらを意識することで、フォロワーとのエンゲージメントが深まります。
②投稿へのアクションを促す
2つ目のステップとして、自身の投稿がフォロワー外の人に露出している状態を作っていきましょう。
そのためには投稿にアクションを起こしてもらう必要があります。
なので、投稿にはいいねや保存を促すような表記をするなどの工夫が大事です。
また、Instagramの仕様上、いいねよりも保存の方がリーチ拡大に影響が大きいとされています。
ノウハウ系のようなためになるコンテンツだったり、コーディネート系の参考になるコンテンツ、体験系の行ってみたい・やってみたいを引きだすようなコンテンツといった、後から見返したくなる投稿だと保存数も増えるでしょう。
③投稿からプロフィールへの導線を改善する
ここまで、いかに多くの人に投稿を届けるかというお話をしてきましたが、投稿だけでフォローしてもらうのは難しいです。
ユーザーがフォローする際は、投稿内容だけでなく、どういった人がこの投稿をしているのかという点も重視されます。
なので、投稿からプロフィールに誘導できるような導線をしっかり作り上げる必要があります。
そのためには、投稿内にどのようなアカウントなのかを明記するといいでしょう。
例えば、投稿の最後に差し込み画像としてアカウント情報を記載してプロフィールに誘導したり、キャプションにアカウント情報を記載するのもひとつの方法ですね。
④プロフィールの内容を改善する
せっかくプロフィールに来てくれても、フォローしてもらえなければ意味がありません。
プロフィールを見た人にフォローを促すためには、このアカウントをフォローしたらどんなメリットを得られるのかを明確にすることが重要です。
プロフィール文章に書くのはもちろんのこと、ハイライトを充実させてどんな投稿をしているのかが一目でわかるようにすることも大事ですね。
あとは、投稿内容とプロフィールのコンセプトを揃えるのも重要です。
Instagramを活用した集客事例
Instagramの運用方法について解説してきましたが、ここからは実際にInstagramで集客に成功している事例をご紹介していきます。
コスメメディア FAVOR(フェイバー)💋公式
コスメメディア FAVOR(フェイバー)💋公式のプロフィールはこちら
最新コスメの紹介をメインとしているFAVORの公式アカウントです。
2021年3月23日現在でフォロワー数は8.5万人を超えています。
FAVORの投稿を見ると、キャプション内にプロフィールへ誘導する文言が記載されており、プロフィールにもしっかりとECサイトのURLが記載されています。
投稿からプロフィール、ECサイト、購入へと遷移させるための導線がしっかり確保されているところはぜひ参考にしてみてください。
てんさん✂︎前髪の魔術師 /前髪の神様/小顔✂︎ミディアム
てんさん✂︎前髪の魔術師 /前髪の神様/小顔✂︎ミディアムのプロフィールはこちら
こちらは美容師さんのアカウントで、様々なヘアスタイルを載せています。
2021年3月23日現在でフォロワー数はなんと20.6万人を超えています。
こちらのアカウントでは、実際の美容師さんが運営しているアカウントということもあり、この人に頼めばこんな素敵なヘアスタイルにしてくれるんだというイメージを持ってもらうことができるため、その後のアクションにつながりやすくなっています。
このように、プロフィールと投稿のコンセプトが揃っていると、ユーザーからの高いエンゲージメントが期待できます。
さらにプロフィールにも、しっかりと美容室の予約ページを記載してあるので、興味を持った人がそのまま予約までスムーズにいけるような仕組みになっています。
看護師ナス
看護師ナスさんは看護師への勉強になる情報だったり、看護師のあるあるのような投稿がメインのアカウントです。
2022年3月23日現在でフォロワー数は5万人を超えています。
各投稿のキャプションには必ず自身のプロフィールへの導線を確保しており、投稿内にも自身のユーザー情報を含めている点も非常に参考になりますね。
また、情報系のコンテンツなので、保存数も稼ぎやすく、エンゲージメントも高くなる点もおすすめです。
考えて運用すればInstagramの集客は効果が出ます!
Instagramの運用は成果が出るのに時間がかかりますし、様々な工夫も必要になります。
しかし、ちゃんと考えて根気よく運用していけばしっかりと効果は期待できます。
今回ご紹介した方法を参考にしながら、ぜひInstagramの集客を成功させてください。