【このページの内容】
- SEO対策記事の作成方法がわかる
- SEO対策記事が更に上位表示しやすくなるポイントがわかる
- SEO記事でのNG行為がわかる
ブログやホームページは、闇雲に記事を作成しても、検索エンジンからアクセスを稼ぐことはできません。
また、アクセスが稼げないということは集客もできませんし、そこで売上を上げることもできません。
この記事では、検索エンジンからアクセスを稼ぐために重要な「SEO対策記事」の作成方法について詳しく解説します。

かずたか@ウェブ解析士
SEO、MEO、コンテンツマーケティングが専門のWEBディレクターです。オウンドメディア集客が得意で、1年間でPV数200%UP、問い合わせ数270%UPなど実績も多数。中小企業や個人向けの集客ノウハウを発信しています。 【保有資格】ウェブ解析士協会 認定ウェブ解析士、全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Twitter: @kazutaka_wmn
目次
SEO記事とは?
そもそも、SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」のことで、自社のサイトやブログが、検索結果の上位に表示するように施す対策のことです。
つまり、SEO記事とは、Google検索などの検索エンジンで、検索結果の上位に表示するように対策された記事のことを言います。
ちなみに、検索エンジンには、
- Google検索
- Yahoo!検索
- Bing検索
- ダックダックゴー
など、いくつか種類があります。
▼主要検索エンジンのシェア(赤い線がGoogle、黄緑の線がYahooです)
Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share
日本では、Google検索のシェアが約80%、yahoo!検索のシェアが約20%で、ほとんどすべての方がどちらかの検索エンジンを使用しています。
また、Yahoo!検索は2010年からGoogle検索のアルゴリズム(計算式)を利用していますので、実質同じものです。
そのため、SEO対策記事はGoogle検索に最適化する形で行います。
Google検索で上位表示される記事はどんな記事?
具体的な作成方法に入る前に、Google検索で上位表示される記事について理解をしておかなければいけません。
ここでは、Google検索で上位表示される記事について解説します。
検索したユーザーにとって、最も価値がある記事
そもそも、Google検索はユーザーが入力したキーワードに対して、最適な答えを返すことが使命です。
例えば、「アンパン 作り方 簡単」と検索するユーザーは、「アンパンの簡単な作り方が知りたい」と考えています。
そのため、Google検索は数ある記事を順位付けし、「アンパンの簡単な作り方について最もわかりやすく書かれた記事」を一番上から順番に表示していきます。
つまり、あるキーワードに対して、ユーザーが最も見たいと思う記事を作れれば、Google検索で一番上に表示させることができるということです。
ちなみに、様々なSEOのテクニックが言われますが、最も大事なことは「検索したユーザーにとって、最も価値がある記事を作成すること」です。
Googleが示すSEOの要件を満たしている
Google検索のアルゴリズムは、記事を様々な項目で採点し、その合計点で記事の良し悪しを判断します。
そのため、人が見て良い記事だけではなく、Googleのアルゴリズムと照らし合わせて良い記事だと判断されることも重要だと言うことです。
なお、Googleが示すSEOの条件は、「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」に掲載されています。
SEOスターターガイドには、以下のような内容が記載されています。
ページのコンテンツについて正確に記述する
読みやすく、ページのコンテンツの主題が効果的に伝わるタイトルを選びます。
ページ全体で控えめに見出しを使用する
見出しタグは意味のある場所で使用してください。ページ上の見出しが多すぎると、ユーザーがコンテンツを読みにくくなり、1つのトピックがどこで終了して次のトピックがどこから始まっているのか判断しにくくなります。
URL で単語を使用する
サイトのコンテンツや構造に関連する単語を含む URL は、サイトを閲覧するユーザーにとってより親切になります。
一部抜粋:「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」
GoogleがSEOスターターガイドで記載している内容は、直接もしくは、間接的にSEOの評価に関わります。
せっかく内容が素晴らしくても、Googleが示すSEOの要件を満たしていなければ、上位表示されにくくなってしまいますので、しっかり取り入れるようにしましょう。
専門性、権威性、信頼性が高い
近年、SEOにおいて非常に重要とされているのが、
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性(Trustworthiness)
の3つです。
この3つは、それぞれの頭文字をとってE-A-Tと略して呼ばれます。
実際、Googleが公表している資料の中にも、以下のような内容が記載されています。
「Googleのランキングシステムは、高いE-A-Tを持ったサイトが特定できるように設計されている」
引用:「How Google Fights Disinfomation」
専門性(Expertise)
広く浅いものよりも、狭く深いもののほうが良い。
権威性(Authoritativeness)
同じ内容の記事なら、無名の人の記事よりも、有名な人(権威のある人)の記事のほうが良い。
信頼性(Trustworthiness)
同じ内容の記事なら、無名の人の記事よりも、公的機関、大学、企業など信頼できる人の記事のほうが良い。
というような内容です。
近年、個人ブログよりも、企業などのブログのほうが上位に表示されやすい傾向がありますが、まさにE-A-Tの影響によるものです。
E-A-Tはテクニックでどうにかなるものではありませんが、一つひとつの記事でE-A-Tを意識していくことで、結果的にサイト全体のE-A-Tが高まりますので、理解しておきましょう。
対策できるKWとできないKWについて
SEO記事を作成する前に、もう一つ理解しなければならないのが、記事コンテンツで対策できるキーワードとできないキーワードがあることです。
ウェブ上のコンテンツは記事だけではなく、音楽や映像、画像・イラストなどの種類があります。また、単体のコンテンツもあれば、データベース型のコンテンツなどもあります。
実は、SEO記事で狙うキーワードは、記事コンテンツに適したキーワードでなければいけません。
対策できるキーワードかできないキーワードかは、Google検索に表示される検索結果を見ればある程度把握することができます。
SEO記事で対策できるキーワードの検索結果
上記の画像のように、検索結果の上位に記事コンテンツが表示されているキーワードは、SEO記事で対策ができます。
SEO記事で対策できないキーワードの検索結果
上記のように、YouTubeなどの動画が表示されているキーワードは、SEO記事での対策には向いていません。
社名でキャプチャ
こちらのように、公式サイトが並んでいるような「固有名詞」のキーワードもSEO記事での対策には向いていません。
パナソニックテレビ55型でキャプチャ
こちらのように、価格.com、amazon、楽天市場などデータベース型のコンテンツが並んでいるキーワードも記事コンテンツでの対策には向いていません。
なぜ、これらのキーワードはSEO記事で対策できないのかというと、これらのキーワードで検索するユーザーは、記事コンテンツよりも、動画や公式サイト、データベース型のサイトがみたいからです。
もし、niziuの『Make you happy』 が聞きたいと思って、「Make you happy」と検索したら記事のコンテンツよりも、YouTubeなど音楽が聞けるコンテンツが上位にあったほうが嬉しいですよね。
このように、ユーザーのニーズを満たすものが記事であるとは限りませんので、事前に検索結果を確認してSEO記事で対策できるコンテンツかどうかを確認するようにしましょう。
SEO対策記事の作成方法
ここからはSEO対策記事の作成方法について解説します。
SEO対策記事では、記事を書き始めるまでの準備が非常に重要です。
下記の手順に沿って作成するようにしましょう。
キーワードを決める
SEO対策記事において、キーワード選定は最も重要な作業です。
キーワード選びを間違えると、いい記事を制作しても期待する成果を得ることができません。
キーワードを決める作業は以下の手順で行いましょう。
キーワードのリストアップ
最初にキーワードのリストアップを行います。
例えば、「食パンの作り方」をテーマに記事を書くとします。
この場合、キーワードを「食パン 作り方」と安易に考えてしまうのは危険です。
その理由は、
- 「食パン 作り方」というキーワードの難易度が現時点ではわからない
- 「食パン 作り方」というキーワードが記事コンテンツで対策できるかわからない
- 「食パン 作り方 〇〇」というニーズがはっきりしたキーワードがあるかもしれない
などがあります。
まず、キーワードが思い浮かんだら、実際にGoogle検索に入力してみましょう。
Google検索はキーワードを途中まで入力すると、「サジェストキーワード」が表示されます。
サジェストキーワードとは、入力した語句と組み合わせてよく検索されるキーワードのことです。
「食パン 作り方」と検索すると、以下のようなサジェストキーワードが表示されました。
食パン 作り方
食パン 作り方 炊飯器
食パン 作り方 簡単
食パン 作り方 オーブン
食パン 作り方 パウンド型
食パン 作り方 型なし
食パン 作り方 プロ
食パン 作り方 レシピ
もし、あなたが食パンづくりのプロで本格的な食パンづくりができるなら、「食パン 作り方 プロ」というキーワードを選んだほうが、独自性のある良い記事を作ることができますね。
もし、あなたが家庭で作れる簡単なレシピを知っているなら「食パン 作り方 簡単」をキーワードにするほうがいいかもしれません。
また、サジェストキーワードをチェックすることも一つの方法ですが、組み合わせるキーワードを変えることも重要です。
例えば、「食パン 作り方」と似たキーワードに、
食パン レシピ
食パン 作る手順
食パン 作る方法
食パン 自作
食パン オリジナル
食パン 作り
などが考えられます。
このように、自分が書きたいテーマに合いそうなキーワードを、できるだけリストアップしてみましょう。
このとき、キーワードをGoogleスプレッドシートやエクセルなどにまとめるようにしましょう。
▼キーワードはリストにまとめる
対策の可否の確認
続いて、リスト化したキーワードが、そもそも対策ができるキーワードなのかをチェックします。
やり方は簡単で、実際にGoogleでキーワードを検索し、その検索結果を見るだけです。
ちなみに、SEOの調査などで検索エンジンを使う場合は、ブラウザの「シークレットモード」を利用するようにしましょう。
検索結果で見る項目は、
- 大手サイトのページが上位にない
- 上位表示しているページが記事ページ
の2点に注目してみましょう。
上位に表示されているサイトが、大手サイトや有名企業のサイトが並んでいる場合は、上位表示させるのはかなり難しいです。
また、先述の通り上位表示しているページが記事ページでなければ、これも上位表示させることはできません。
先程作成した表のキーワードの横に対策できるもの、できないものの印をつけていきましょう。
▼対策できるキーワードとできないキーワードを分類する
キーワードに優先順位をつける
続いては、対策が可能なキーワードについて優先順位をつけます。
優先順位の付け方は、
- 自分がかけそうなテーマであるか
- 検索ボリュームがあるか
という2点に注目します。
自分がかけそうなテーマであるか
記事を書くときは「調べながら書く」、「自分の知っていることを書く」という2つの方法があります。
結果的にユーザーのためになる記事であれば、どちらでも構いません。
しかし、調べながら書く場合と、知っていることについて書く場合では、記事作成する時間が大きく変わります。
また、上位表示に成功する確率も大きく変わります。
できれば、自分がかけそうなテーマを選ぶようにしましょう。
検索ボリュームがあるか
検索ボリュームとは、一般的にそのキーワードが過去どれくらい検索されたかを元に計算した予想検索回数ことです。
実際に以下のキーワードの検索ボリュームを調べてみると、
「食パン レシピ」 → 72,400回/月
「食パン 作り方 炊飯器」 → 72回/月
でした。
なお、検索ボリュームの調査には、ツールを使う必要があるのですが、「キーワード検索数 チェックツール|無料SEOツール aramakijake.jp」なら無料で利用することができます。
検索ボリュームは、多くなればなるほど上位表示は難しくなります。
また、少ないほど上位表示しやすくなりますが、上位表示に成功しても大きなアクセスを集めることができなくなります。
とはいえ、上位表示ができなければアクセスを集めることはできませんので、初心者のうちはある程度、検索ボリュームの少ないキーワードから作成するようにしましょう。
では、どれくらいのボリュームのものが良いかというと、以下の表を指標にしていただくと良いと思います。
キーワード | 対応 |
1~10回 | 候補から外す |
10~100回 | 狙ってみてもよい |
100~300回 | 初心者のメインゾーン |
300~1000回 | 初心者は避けたほうが無難? |
1000回以上 | SEOである程度、経験を積んだら狙う |
候補キーワードの検索ボリュームを調べて、リストに記入するようにしましょう。
▼各キーワードの検索ボリュームを調べる
キーワード決定
ここまでで、キーワードの精査はある程度、終わっています。
キーワードの候補リストの中から、一つキーワードを選びましょう。
競合調査する
キーワードが決まったら、競合調査を行います。
競合調査では、実際にキーワードで検索を行いながら以下を行います。
- 上位5位程度の記事にさっと目を通す
- それぞれの文字数を調べる
- どういった内容が書かれているかを見出しベースで抽出する
- ターゲットはどんな人物かを考える
- 記事にどんな工夫がされているかを調べる
Google検索は「ユーザーが入力したキーワードに対して、最適な答えを返すことが使命です。」
つまり、キーワードで検索したときに一番上に表示されている記事は、暫定1位の記事ということになります。
暫定1位の記事よりも良い記事を作ることがSEO対策記事ですので、そういった観点で情報収集を行いましょう。
ターゲットとターゲットが知りたいことを整理する
競合調査と並行してやることとして、「ターゲット像を明らかにし、そのターゲットはどんな記事を求めているかを整理すること」があります。
ターゲットを整理する
例えば、「求人サイト おすすめ」というキーワードがあったとします。
このキーワードから、
「仕事を探している一般人が、おすすめのサイトを探している」
「人材を採用したい企業が、おすすめのサイトを探している」
のどちらかわかるでしょうか?
これは、実際に検索結果を見ないとわかりません。
例えば、上位に表示されている記事が、仕事を探している一般人向けの記事なら、あなたも一般人に向けた記事を書く必要があります。
反対に、上位表示している記事が企業向けの記事なら、あなたも企業向けの記事を書く必要があります。
このように、キーワードのターゲットは、検索結果を見てみるまでわかりません。
実際に上位の記事を読み、
個人向け or 法人向け
男性向け or 女性向け
初心者向け or 上級者向け
広く浅く知りたい人向け or 狭く詳しく知りたい人向け
など様々な角度から、ターゲットはどんな人かを整理していきましょう。
ターゲットが知りたいことを整理する
ターゲットが明確になれば、そのターゲットが知りたい情報の整理をします。
例えば、キーワードが「求人サイト おすすめ」、ターゲットが「仕事を探している一般人」だったとします。
そして、1位に表示されている記事が、「おすすめの求人サイト30個徹底解説します」という記事だったとしたら「ターゲットは、色々な求人サイトについて知りたい」という仮設が立ちます。
また、上位の記事では、求人サイトや人材エージェントなどの違いが詳しく解説されていたら、「求人サイトと人材エージェントなどを比較し、求人サイトの良さ、おすすめできる点について知りたい」という仮設が立ちます。
このように、上位の記事からターゲットが知りたいことを読み取り整理します。
構成案を作成する
続いて、構成案を作成します。
構成案とは、記事を書く際の大枠の構成をまとめたもので、アウトライン、指示書などと呼ばれることもあります。
構成案は、特に形が決まっているわけではありませんが、エクセルやスプレッドシートなどに、以下の項目をまとめます。
- メインキーワード
- ターゲット
- ターゲットが知りたい情報
- リード文
- 見出し1
- 内容
- 見出し2…
▼構成案イメージ
構成案は、記事の内容がぶれたり、抜け漏れが発生しないようにするために作成するものです。
せっかくいい記事を書いても、上位サイトと比較して情報に抜け漏れがあれば、上位表示させることができなくなってしまいます。
慣れるまでは、面倒と感じるかもしれませんが、丁寧に作成しましょう。
記事を書く
SEOで上位表示させるための構成案が完成したら、あとは、構成案に沿って記事を書くだけです。
何事も準備が9割です。
抜けもれなく、構成案通りに記事を書けば、上位表示できるような構成案を作成することが、SEO記事のポイントです。
SEO対策記事が更に上位表示しやすくなるポイント
先に紹介した「SEO対策記事の作成方法」を丁寧に行えば、SEOに強い記事を作成することができますが、「より成功確率を高めるためのポイント」として以下のポイントをご紹介します。
ファーストビューに画像を設置する
ファーストビューに画像を設置することも、SEO記事には重要です。
ファーストビューとは、ユーザーが記事にアクセスして、最初に見るゾーンのことです。
ユーザーは記事を開いたからといって、必ず読み始めるわけではありません。
また、どんなにいい記事でも中身を読んでもらい、拡散してもらったり、シェアしてもらわなければSEOの評価は上がって行きません。
ファーストビューに画像を設置することで、離脱を防ぎスムーズに記事を読み始めてもらうことができます。
せっかく書いた記事をユーザーに読んでもらうためにも、ファーストビューに画像を設置しましょう。
文字数を意識する
「文字数が多いほうがSEOに有利」という話がありますが、これは正しくありません。
以下の動画の中で、Googleキーマンであるジョンミュラーさんが、「Googleのアルゴリズムには、文字数で記事の優劣を判断することはない」といった趣旨のことを語っていますので間違いありません。
しかし、私は文字数も重要な要素であると考えています。
その理由はとてもシンプルです。
SEO施策は検索結果の暫定1位の記事に勝つために行うものです。このように考えると、現在1位の記事よりも内容が薄くては勝つことはできません。
となると、少なくとも今1位の記事と同等の文字数になるか、もしくは、それよりも多くなるのが自然ではないでしょうか。
つまり、文字数はSEOの優劣を決める指標ではないが、ユーザーにとってより良い記事を作成する際の目安にはなるということです。
記事を書く際は、上位1~3位くらいまでの文字数を確認し、少なすぎるということがないように意識してみましょう。
目次を設置する
近年の記事コンテンツは、5000文字~多いもので1万文字程度は当たりまえです。
また、ユーザーは必ずしも全文を読むわけではなく、自分の知りたい情報だけ“ななめ読み”することがほとんどです。
こういったシュチュエーションでは目次は非常に役立ちます。
目次があることによって、ユーザービリティが向上し、よりSEOで評価されやすくなります。
また、近年では検索結果に、目次がスニペットに表示される検索キーワードもあります。
こういった点からもGoogleが目次の有無に注目されていることがわかります。
見やすくなるように装飾する
Googleのアルゴリズムでは、記事コンテンツの装飾の有無は評価に含まれていません。
つまり、装飾をしていなくてもアルゴリズムには直接関係がないということです。
しかし、ユーザーの目線で見たときに全く装飾や挿絵もなく文字の記事と、装飾や挿絵が適宜散りばめられている記事だと、どちらが読みたいでしょうか。
また、テキストだけで説明されている記事と、わかりやすくなるように、図やグラフなどを用いている記事のどちらをシェアしたくなるでしょうか。
記事の装飾があるかどうかは、直接評価には関係ありません。
しかし、記事の装飾があることでユーザーに読まれやすくなり、その結果、SNSでシェアされたり、他のブログで言及されたりすることはSEOの評価に直結します。
このことから、できるだけわかりやすく、見やすきように装飾を施すようにしましょう。
内部リンクを上手に使う
SEO記事で意外と重要なのが、内部リンクです。
内部リンクとは、サイト内の記事をリンクでつなぐことなのですが、内部リンクの設置の仕方次第では、SEOの効果を更に伸ばすことができます。
例えば、「食パン 作り方」というキーワードで上位表示を狙っているとします。しかし、このキーワードは非常に検索ボリュームが多く、競合も強い状況です。
こういった状況では、「食パン 作り方」に続くロングテールキーワードで記事を作成し、「食パン 作り方」の記事へ内部リンクを設置します。
仮にロングテールキーワードで5本記事を作成し、「食パン 作り方」に内部リンクを送るとすると「食パン 作り方」の記事には、5本の被リンクがある状態になります。
Googleのアルゴリズムはサイト内で、内部リンクが集まるページをより重要なページとして評価しますので、内部リンクを送ることで順位が上昇することがあります。
また、そもそもこういった構成になるように、キーワード戦略を考えることもSEOにおいては重要です。
引用をうまく使う
SEOにおいて、「E-A-T」が重要であることは、先に紹介しました。
引用をうまく使うことで、記事のE-A-Tを高めることができます。
例えば、
「日本は高齢化が進んでいる」
実際、総務省統計局の調査では以下のことがわかりました。
我が国の総人口(2019年9月15日現在推計)は、前年に比べ26万人減少している一方、65歳以上の高齢者(以下「高齢者」といいます。)人口は、3588万人と、前年(3556万人)に比べ32万人増加し、過去最多となりました。総人口に占める割合は28.4%と、前年(28.1%)に比べ0.3ポイント上昇し、過去最高となりました。
引用:総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」より
という2つの文章があったとき、どちらが説得力があるでしょうか。
また、どちらのほうが正しい情報だと思うでしょうか。
上記のような使用方法であれば、記事の説得力を増加させる効果があるため、上手に活用することが重要なのです。
SNSで拡散されやすく工夫する
実はSNSとSEOには関連性があり、SNSで記事を拡散されやすくすることもSEOに有効な対策です。
近年、SEO対策において「サイテーション」が重要な要素であると考えられています。
サイテーションとは?
サイテーションとは直訳すると「引用・言及」という意味で、SEOの業界ではリンクはないが、お店などの名前がブログ等に書かれる(言及される)ことです。
引用:「サイテーションのSEO効果 | SEO研究所サクラサクラボ」
つまり、SNSで拡散されることで、良質な被リンクの獲得やサイテーションの獲得ができるということです。
では具体的にどうするかというと、記事の上部や下部にSNSシェアボタンを設置する。また、記事の中に、「もし、この記事を気に入っていただけたら、Twitterでシェアをお願いします!」というように拡散を促す文言を加えるなどが有効です。
SEO記事でのNG行為
SEO記事では、Googleから評価される記事を書くことはもちろん重要ですが、マイナスの評価を受けないための対策も重要です。
以下で紹介する項目はGoogleから評価が下がる、もしくは、ペナルティの対象になる行為です。
うっかりやってしまわないように、把握しておきましょう。
コピペやパクリ
他人の記事をコピーしたり、本の内容をそのまま記事にしてしまうようなコピーコンテンツやパクリ記事は絶対にNGです。
コピーした記事、パクった記事でSEOの上位を取ることはできません。
また、コピーコンテンツやパクリ記事があることによってブログやサイト全体がペナルティを受けてしまうことがあります。
ペナルティを受けたサイトやブログは、他にどんなに良い記事を書いたとしても上位表示させることができなくなってしまいます。
ちなみに、SEO的に悪いだけではなく、著作権法という法律に触れる犯罪に当たる可能性もあります。
同じサイト内やブログ内にタイトルがある
SEO記事に取り組み始めた頃は、うっかり類似したキーワードで記事を作り、偶然同じタイトルになってしまったということもあるでしょう。
また、複数のライターで作成する場合には、同じ構成案を二人のライターに渡してしまい同じ記事が2つアップされてしまったということもあるかもしれません。
実は、同じサイトやブログの中に同じタイトルのページがあると、これも全体の評価を下げる原因になります。
Googleが提供している「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」では、タイトルの作成方法について以下のように記載されています。
「ページのコンテンツについて正確に記述する」
「各ページに固有のタイトルを付ける」
「簡潔でわかりやすいタイトルを使用する」
同じサイト内やブログ内に似た記事がある
タイトルが異なっていても、同じような内容の記事があるのも好ましくありません。
但し、どういったコンテンツを似た記事と判断するかを、見極めるのは簡単ではありません。
通常、類似したキーワードを対策する場合、検索結果を見て判断します。
例えば、
「レシピ 食パン」
という類似した2つのキーワードがあったとします。
実際に、検索してみて2つの検索結果が同じなら、作成する記事は1つにするべきです。
反対に、検索結果が別であれば、それぞれ検索結果にあった記事を作成するべきです。
このように、キーワードが類似しているときは、検索結果から判断するようにしましょう。
タイトルにキーワードを無理に詰め込んでいる
SEOの基本は、タイトルや本文にタイトルを適切に含めることです。
10年ほど前は、キーワードがたくさん入っている方が上位表示しやすい時期もあり、文脈に関係なく”キーワードをできるだけたくさん詰め込む”という対策がありました。
しかし、現在キーワードを無理に詰め込んでいると、「キーワードスパム」という違反行為となり記事だけではなく、サイト全体の評価を下げる原因になってしまいます。
中途半端な記事をアップする
SEO記事でアクセスを稼ぐためには、一つひとつの記事の質が重要です。
その理由を簡単に説明すると、
「10本記事があり、10本すべてが、5位以内」
という2つのサイトがあったとき、仮に同じ記事をアップしたら、上位表示されやすいのは後者のサイトです。
つまり、SEO記事の順位の上がりやすさを決める要素として、他の記事の質も関係すると言うことです。
このことから、一つひとつの記事がしっかり評価されていることが重要で、中途半端な記事あるのはサイトやブログにとって良いことではありません。
文字数を無理に増やす
先述の通り、順位の上がりやすさと文字数は直接的には関係ありません。
しかし、「文字数が多い=情報量が多い」ということでもあるので、文字数が多いほうがSEO的に良いというロジックも成り立ちます。
つまり、文字数の量と情報量は比例していなければならず、無理やりに文字数を稼いだところで意味はありません。
「SEO記事は最低〇〇文字あったほうがいい」といった根拠のないテクニックに踊らされて、文字数を無理やり増やすのはやめておきましょう。
SEO記事はリライトも重要
SEO記事は、上位表示を狙うための記事です。しかし、SEOコンサルでさえ、一発で必ず上位表示をさせることは難しいで。
そこで重要になるのが「リライト」です。
リライトとは?
リライトとは、すでに公開されている記事に手を加えて、よりよいコンテンツへ変える作業のことを言います。
リライトをする目的
リライトする目的は、大きく分けて
- 時間の経過に合わせて、情報を更新する
- 上位表示のために不足している情報を追加する
という2種類があります。
時間の経過に合わせて、情報を更新する
SEOの順位を決める要素の一つに、情報の鮮度が高いということも含まれています。
例えば、今日公開して上位表示している記事でも2,3年経てば、情報が古くなり、その結果順位は徐々に下がって来てしまいます。
こういったことを防ぎ、記事の質を保つために、リライトを行い情報の更新をする必要があります。
上位表示のために不足している情報を追加する
記事を公開してから、しばらく期間が経過したにも関わらず上位表示しないとき。また、上位表示していた記事の順位が下がってきたときなどは、上位表示するために必要な情報が不足している可能性があります。
そういった場合は、不足している情報を追加し、上位表示するようにチューニングを行う必要があります。
リライトの方法
ここでは、「上位表示のために不足している情報を追加する」際のリライトの方法についてご紹介します。
具体的なリライトの手順は、
- リライトの対象記事を決める
- その記事で狙っているキーワードで上位表示している記事を読む
- 不足している情報を見つける
- 記事に追加する
という流れです。
基本的には、上位の記事にはあって自分の記事にはない情報を追加するだけ、なのでやること自体は難しいことではありません。
SEO対策記事の作成方法まとめ
この記事では、SEO対策記事の作成方法について解説しました。
SEO対策は正解があるものではなく、最善の方法もつねに変わります。
この記事をベースにしていただいき、Twitterなどで最新の情報を追いかけながらSEOに強い記事を作れるようになりましょう。