【このページの内容】
- サーチコンソールへのXMLサイトマップの登録方法がわかる
- XMLサイトマップの登録でエラーになった場合の対処方法がわかる
- XMLサイトマップのツールや更新方法がわかる
ブログやホームページを新規で開始する場合、サーチコンソールにXMLサイトマップを登録する必要があります。
慣れてしまえば簡単な作業ですが、初めて登録する方や、たまにやる機会があるといった方には意外とややこしいものです。
このページでは、広告代理店でSEOディレクターをしている かずたか/ウェブ解析士 がサーチコンソールのへのXMLサイトマップ登録の方法について解説します。

かずたか@ウェブ解析士
SEO、MEO、コンテンツマーケティングが専門のWEBディレクターです。オウンドメディア集客が得意で、1年間でPV数200%UP、問い合わせ数270%UPなど実績も多数。中小企業や個人向けの集客ノウハウを発信しています。 【保有資格】ウェブ解析士協会 認定ウェブ解析士、全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Twitter: @kazutaka_wmn
目次
- 1 XMLサイトマップを送信の準備と全体の流れ
- 2 サーチコンソールでxmlサイトマップを送信する手順
- 3 XMLサイトマップ送信でエラーになった場合の対処方法
- 4 WordPressなどのCMSでXMLサイトマップを登録する方法
- 5 XMLサイトマップが不要な場合
- 6 XMLサイトマップとHTMLサイトマップの違いについて理解する
- 7 XMLサイトマップの作成ツール「sitemap.xml Editor」について
- 8 XMLサイトマップの運用方法
- 9 XMLサイトマップを更新する手順
- 10 登録した XMLサイトマップを削除する
- 11 複数のXMLサイトマップを登録する
- 12 サーチコンソールのXMLサイトマップ登録方法まとめ
XMLサイトマップを送信の準備と全体の流れ
XMLサイトマップをサーチコンソールに登録するためには、いくつか準備が必要です。
ここでは、準備するものと全体の大まかな流れについて紹介します。
準備するもの
XMLサイトマップの登録には、以下のものが必要です。
- Google Search Consoleの有効なアカウント
- 登録するウェブサイトやブログ
- 「sitemap.xml」のファイル
まだ、Google Search Consoleの登録が終わっていないという方は、「【初心者】Google Search Consoleの設定、登録、使い方を解説!」のページで詳しく解説していますので、参考にご覧ください。
また、WordPressなどのCMSを利用しておりプラグインを利用して登録する場合は、本記事の「WordPressなどのCMSでXMLサイトマップを登録する方法」の見出しで解説していますので、そちらへ移動をお願いします。
XMLサイトマップを登録する流れ
サーチコンソールにXMLサイトマップを登録する大まかな流れについて、まずは手順の概要を把握しましょう。
XMLサイトマップは以下の流れで登録します。
- サイトを公開する
- sitemap.xmlを作成する
- サイトのデータが格納されているファイルサーバーにsitemap.xmlを格納する
- サーチコンソールでサイトマップを送信する
- 完了
そもそも、XMLサイトマップはGoogleの検索エンジンに、サイト内の各ページの情報やサイトの構造を伝えるためのものです。そのため、XMLサイトマップの登録はサイトを公開した後に行いましょう。
また、XMLサイトマップをファイルサーバーへアップロードする場合、ディレクトリの配下であれば特に問題はないですが、ディレクトリ直下に配置することが推奨されています。ディレクトリ直下に配置するというのは、XMLサイトマップのパスが以下のようになり状態のことです。
▼XMLサイトマップの例
サーチコンソールでxmlサイトマップを送信する手順
早速サーチコンソールでXMLサイトマップを送信する手順について解説します。
1.サーチコンソールにログインする。
2.左上のプルダウンメニューから該当するプロパティを選択する
3.サイドナビ > 「サイトマップ」を開く
4.新しい「サイトマップの追加」にXMLサイトマップのURLを入力し、送信をクリックする
5.ポップアップウィンドウで「サイトマップを送信しました」と表示されるので、右下の「OK」をクリックする。
6.「送信されたサイトマップ」の項目に表示された一覧からステータスを確認し「成功しました」と表示されていることを確認する。
7.XMLサイトマップの送信は完了です。
XMLサイトマップ送信でエラーになった場合の対処方法
上記で紹介した手順でXMLサイトマップの送信をしたにも関わらず、エラーが出てしまうことがあります。ここでは、エラーが発生した場合の対処方法を紹介します。
「取得できませんでした」の対処方法
XMLサイトマップの送信後ステータスを確認した際に、「取得できませんでした」というエラーが表示される場合はあります。
この症状は、
- 入力したURLが間違っていてXMLサイトマップが取得できない
- XMLサイトマップが指定された場所に入っていないので取得できない
上記の2つの方法が主な原因です。
入力したURLが間違っていてXMLサイトマップが取得できない
このエラーは単純に、URLが間違っているというエラーです。
そのためURLを確認し正しいURLを入力しましょう。
○:https://sample-site.jp/sitemap.xml
×:sample-site.jp/sitemap.xml ? https://が消えている
×:https://sample-site.jp/sitemap.xm ? 文字列一番最後の”l”がない
×:https://sample-site.jp/sitmap.xml ? sitemapがsitmapになっている
XMLサイトマップが指定された場所に入っていないので取得できない
XMLサイトマップを確実に制作したにも関わらず、なぜか取得できないというアラートが出という場合もあると思います。この場合の原因のほとんどは、XMLサイトマップの保存場所が間違っているというパターンです。
自分では正しい場所に格納したつもりでも、うっかり別のサイトの配下にXMLサイトマップを格納してしまったり、コピペしたつもりでもできていなかった、ということもあると思います。
確実に制作したにも関わらず、取得できませんというエラーが出た場合には、正しく格納されているか、誤った場所に格納されていないか、という点を確認してみましょう。
「サイトマップを読み込めませんでした」の対処方法
「サイトマップを読み込めませんでした」というエラーは、過去にXMLサイトマップの登録をして、Search Consoleで読み込めていたにも関わらず、読み込めなくなった場合に表示されます。
原因としては、
サーバー上のXMLサイトマップを、誤って削除してしまった
サーバー上のXMLサイトマップを、上書きなどし破損してしまった
といった可能性が考えられます。
そのため、XMLサイトマップがあるかを確認し、なければ再度XMLサイトマップを作成し登録します。また、ある場合は内容が間違っていないかを確認し記述に誤りがある場合は修正してアップロードし直します。
基本的にこのエラーは、XMLサイトマップをアップロードし直すと改善することがほとんどです。
「サイトマップは読み取り可能ですが、エラーがあります」の対処方法
「サイトマップは読み取り可能ですが、エラーがあります」は、XMLサイトマップを拡張子を”.html”や”.txt”などで作成しアップロードした場合などに表示されます。
実は、Search ConsoleのサイトマップはHTMLファイルで作成しても読み込むことができます。またこれらのファイルでも最低限、サイト内のページを伝えることは可能です。
しかし、Googleの推奨する形式ではありませんので修正が必要です。そのため、XMLサイトマップとして正しい記述方法で作成し直し、アップロードすることで改善します。
WordPressなどのCMSでXMLサイトマップを登録する方法
最近では、CMSを使ってサイトを構築することが主流になってきました。
どのCMSを使っているかにもよりますが、大抵の場合CMSにはXMLサイトマップの送信をサポートするツールや機能がそろっています。
ここでは、CMSの中でも圧倒的なシェアを誇るWordPressでXMLサイトマップを送信する方法について紹介します。
プラグインの「Google XML Sitemaps」を使って自動で送信する。
WordPressには、「Google XML Sitemaps」というプラグインがあり、これを導入することによってXMLの送信が自動化します。
「Google XML Sitemaps」のインストール
「Google XML Sitemaps」のインストール方法は以下の通りです。
- ワードプレスの管理画面に入り、サイドナビから、「プラグイン」>「新規追加」をクリック
- 検索窓に「Google XML Sitemaps」と入力し、「今すぐインストール」をクリック
- プラグインのインストールが完了したら「有効化」をクリック
プラグインの「有効化」が完了したら、初期設定をします。
- 管理画面のサイドナビから、「設定」>「XML-Sitemaps」をクリック
- 「基本的な設定」の上から3つ目までの項目にチェックを入れる
基本的なサイトマップの送信に関してはこれで完了です。
「Google XML Sitemaps」のオプション設定をする
サイトマップ送信の精度を高めるために、「基本設定以外の項目」を設定します。
- 管理画面のサイドナビから、「設定」>「XML-Sitemaps」をクリック
- 設定項目を下にスクロールし、「Sitemapコンテンツ」を開く
- 「ホームページ」、「投稿(個別記事)を含める」、「固定ページを含める」、「最終更新時刻を含める。」にチェックを入れる
上記の項目は、送信するXMLサイトマップにどういった情報を含めるかを指定する項目です。
本来、サイトマップは、検索エンジンに通知したい重要なページのみを含めることが推奨されています。WordPressの場合、サイトの構成や使用しているテーマにもよりますが、基本的には先程チェックをつけた項目が重要なページとなるため、設定をおすすめします。
XMLサイトマップが不要な場合
SEOやウェブサイト運営などに関するブログやホームページなどで「XMLサイトマップ」は必ず登録しましょう!といった情報を見かけることがあります。しかし、XMLサイトマップは必ずしも必要なものではありません。
では、どういったケースでXMLサイトマップが不要なのかというと、
- サイトのサイズが「小さい」。
- Blogger や Wix のようなシンプルなサイト ホスティング サービスを利用している。
- サイトはサイト内で完全にリンクされている。
一部引用:サイトマップについて? |? 検索セントラル? |? Google Developers
上記のようなケースです。
この中で最も重要な項目は、”サイトのサイズが「小さい」。”という項目です。
Googleが運営するSEO担当者向けのブログでは、この項目について以下のように記載されています。
サイトのページ数がおよそ 500 ページ以下の場合にサイズが小さいと考えます。検索結果に表示する必要のあるページのみをこの合計ページ数に加算します。
一部引用:サイトマップについて? |? 検索セントラル? |? Google Developers
つまり、個人が運営しているブログや、数ページから十数ページ程度しかないコーポレートサイト、サービスサイトなどでは、XMLサイトマップは必要ないということです。
XMLサイトマップとHTMLサイトマップの違いについて理解する
「サイトマップ」という言葉は、ウェブ界隈でよく耳にしますが、
- XMLサイトマップ
- HTMLサイトマップ
という2つの異なった意味があります。ここでは2つのサイトマップについて紹介します。
以下の内容を理解して、間違った意味で使わないように気をつけましょう。
XMLサイトマップ
XMLサイトマップは、このページで紹介している通り、GoogleSearch Consoleに送信し、どんなページがサイトにあるのか、といった情報を伝えるものです。
その名前の通り、「.xml」というファイルで作成し、サーバー上に格納するため、基本的にユーザーの目にふれることはありません。
HTMLサイトマップ
HTMLサイトマップは、サイトの中にあるページの一つで、主要なページヘのリンクをまとめたリンク集のようなページです。
HMTLサイトマップは、ユーザーが探しているページが見つからなかった場合に閲覧したり、どのようなページがあるのかをわかりやすく伝えるために用意します。
XMLサイトマップの作成ツール「sitemap.xml Editor」について
XMLサイトマップは、「.xml」ファイルで作成するのですが、作りなれていないとなかなか難しいです。
そんなときは、XMLサイトマップを簡単に作成するためのツールがさまざまありますので、それらを使って作ってみましょう。
ここでは、無料で使えるXMLサイトマップ作成ツールである「sitemap.xml Editor」の使い方についてかんたんに紹介します。
- サイトマップを作成-自動生成ツール「sitemap.xml Editor」を開きます。
- 「PCサイトマップ」というタブをクリックします。
- 「PCサイトマップ(sitemap.xml)を作成」というテキストの下の検索窓に、XMLサイトマップを作成したいページのURLを記載します。
- 「サイトマップ作成」をクリック
- ページが切り替わったら「作成されたサイトマップXMLファイルをダウンロード」をクリックしてXMLファイルをダウンロードします。
以上で完了です。
5つほど設定項目が用意されていますが基本的には、初期設定のままで問題ありません。
あとは、作成されたXMLをサーチコンソールに送信して終わりです。
XMLサイトマップの運用方法
XMLサイトマップは、一度送信して終わりではありません。サイトの更新をしている限り、運用していく必要があります。ここでは、XMLサイトマップの運用方法について紹介します。
XMLサイトマップページを追加、削除した場合に更新する
XMLサイトマップは基本的にページの追加、削除を行った場合に更新します。
そもそも、XMLサイトマップはGoogleにページの更新状況や構成を伝えるためのものです。そのため、ページの追加や削除ごとに更新されていなければ本来の役割を果たすことはできません。
また、XMLサイトマップを作成する際の項目として、最終更新日やサイトの更新頻度などを含めている場合もあります。その場合はページの追加や削除以外にも、ページに更新があった際に最終更新日をの情報を更新することも必要です。
Googleにクロールさせたくないページは除外する
ブログやホームページを運用していると、ページとしては存在しているけどGoogleにインデックスさせないために”noindexタグ”を設置することがあります。また、重要ではないページに対してクローリングさせないために”robots.txt”を設置する場合もあると思います。
こういったGoogleにクロールさせないページが発生した場合には、XMLサイトマップからは削除するようにしましょう。
XMLサイトマップを更新する手順
XMLサイトマップを更新する手順はとても簡単です。基本的には、XMLサイトマップを登録する場合と同じで、XMLサイトマップを作成し、サーバーに格納します。そして、Googleサーチコンソールを使ってXMLサイトマップのURLを送信します。
注意点としてはXMLサイトマップを再送信すると”上書き”の処理になります。そのため、更新した場所だけ、変更のあった場所だけではなく1からすべて作成し、送信する必要があります。
登録した XMLサイトマップを削除する
「誤ったXMLサイトマップを登録した」
「登録後にミスに気づいた」
など、一度送信したXMLサイトマップを削除したい場合もあるでしょう。
その場合の手順について紹介します。
- サーチコンソールにログインする。
- 左上のプルダウンメニューから該当するプロパティを選択する
- サイドナビ > 「サイトマップ」を開く
- 送信されたサイトマップの中から削除したいサイトマップを選択する
- 画面右上の設定をクリックし「サイトマップの削除」をクリックする。
- XMLサイトマップの削除は完了です。
ちなみにXMLサイトマップを削除しても、Googleの検索結果からは削除されません。
複数のXMLサイトマップを登録する
もし、ディレクトリ毎に異なった構造にサイトを運営している場合には、それぞれにサイトマップを作成し、複数登録することも可能です。
具体的な手順としては、新規でサイトマップを登録する場合と同じですが、XMLサイトマップのファイル名を「/sitemap1.xml」、「/sitemap2.xml」にするなど重複させないように注意が必要です。万が一ファイル名が重複すると後で送信したものに上書きされてしまいます。
サーチコンソールのXMLサイトマップ登録方法まとめ
この記事では、サーチコンソールへのXMLサイトマップの登録方法や登録でエラーになった場合の対処方法、XMLサイトマップの運用方法などに関して詳しく紹介しました。
XMLサイトマップはサイト規模が小さい間はそこまで大きな影響はありません。
しかし、100ページ、200ページあるような大規模なサイトを運営しているような場合には、正しい運用方法を実施することが求められます。
今回の記事を参考にしていただき、XMLサイトマップに関して理解を深めていただければ幸いです。