記事リライトで順位が下がった!原因や戻す方法、確認するべきポイントについて

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記事リライトで順位が下がった!原因や戻す方法、確認するべきポイントについて

【このページの内容】

  1. リライトで順位が下がる原因がわかる
  2. リライトで順位が下がった場合の対策がわかる

順位改善にはリライトは欠かせません。

しかし、リライトすれば必ず順位が上がるというものではなく、時に順位が下がってしまうこともあります。

私は、広告代理店でSEOディレクターをしています。SEOに携わってもう7年ほど立ちますが、現在でもリライト後に順位が下がるということは珍しいことではありません。

この記事では、記事のリライトで順位が下がってしまった場合の原因や対策方法についてご紹介します。

かずたか@ウェブ解析士

SEO、MEO、コンテンツマーケティングが専門のWEBディレクターです。オウンドメディア集客が得意で、1年間でPV数200%UP、問い合わせ数270%UPなど実績も多数。中小企業や個人向けの集客ノウハウを発信しています。 【保有資格】ウェブ解析士協会 認定ウェブ解析士、全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Twitter/@kazutaka_wmn

記事のリライトで順位が下がることはよくある現象

記事のリライトで順位が下がることはよくある現象

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かずたか@ウェブ解析士

リライトしたあとに順位が下がることは珍しくありません!

まず前提の話です。記事をリライトして順位が下がることは、全く珍しいことではありません。

よくあるパターンが一時的に下がったあとにその後、徐々に順位が上昇するというパターンです。

理由について明確ではないですが、私の経験上、以下のように考えています。

リライトして記事の順位が上がる過程では、

  1. リライト
  2. Googleの再評価
  3. 順位決定(うまく行けば順位上昇)

というステップがあります。

Googleはリライトした記事を見つけても、その記事が良く変わったか、悪く変わったか、すぐに判断できません。

そういった場合には、一旦順位を下げコンテンツをしっかり評価してから順位を決めるという動きをすることがあるため、リライト直後は順位が下がりやすいと考えられます。

Twitterでも、

一度公開した記事をリライトすると、一時的に順位が下がるか、一時的にグーグル上から消えることがあるのは私だけでしょうか??

@atsukuteyurui

【リライト後、サチコの平均順位が下がる現象について】

新しいキーワード(狙ってないクエリ)に反応してるだけなので、気にしないように。

あれは一時的なものです、はい。

@kayuuma_zombie

上位表示されてる記事をリライトをすると、一時的に検索順位が下がるので、そういう記事はまとめてリライトしちゃダメ

@tooru_medemi

といった投稿がありました。

つまり、もしリライトしてから数日程度しかたっていないという方は、もう少し様子を見ても良いでしょう。

リライトによる順位下降で考えられる原因

リライトによる順位下降で考えられる原因

リライトしたあとに順位が下降した場合に考えられる原因について、紹介します。

記事内容の評価に伴う一時的な下降

先述の通り、リライトした直後はGoogleが記事の再評価を行います。その過程で、一時的に順位が下がる場合があります。

内容が検索意図からズレた

リライトで順位が下がった場合に最も多い理由としては、「リライトでコンテンツを追加したり、削除したことによって、記事の内容がユーザーの検索意図からズレた」というものです。

そもそもリライトの目的は、記事の内容をユーザーの検索意図によりマッチさせることです。しかし、リライトに慣れていない方は「とりあえずコンテンツを追加」をやりがちです。

コンテンツは増やせば良いというものではありません。あくまでも「ユーザーのニーズに合わせて」増やすことが重要なのです。

もし、ユーザーのニーズと関係のない情報を追加した場合、記事の専門性、テーマ性が薄まることとなり、順位が下がるのです。

他の記事と内容が重複した

順位が下がった原因として考えられるのが、「リライトによって同じサイト内の他の記事とテーマ性が重複した」というものがあります。

というのも、そもそもGoogleは同じサイト内に似た記事があった場合、どちらか一つしか検索結果に出さない仕組みになっています。

例えば、

「掃除機 おすすめ」
「掃除機 ランキング」

という2つの記事がサイト内にあったとします。

どちらのキーワードも「掃除機の購入を検討していて、比較検討したい」といったニーズがありますね。

もし、類似した記事があることを忘れてリライトした場合、2つのページの中身が似てしまうということが起きる可能性があります。

こういった場合は、どちらか片方の順位が大きく下がったり、両方ともの順位が下がる可能性があります。

特に、自分のブログの中にどんな記事があるのかを管理をしていない初心者の方に起こりがちです。

たまたまGoogleのアップデートと被った

しばらくブログを運営されている方なら、「Googleのアップデート」という言葉を聞いたことがあると思います。

Googleのアップデートというのは、正確には「Google検索の順位を決定するアルゴリズムのアップデート」のことです。これは、ユーザーの利便性を向上させるために、Google検索を改善する作業です。

アップデートがあるときは、事前に予告されることが多いですが、全てのアップデートが公表されるわけではありません。

もし、リライトした前後で何らかのアップデートがあった場合、リライトの成功・失敗にかからわず、順位が下がってしまうことがあります。

Googleのアップデートは大型のものが1年に4回程度、小さなアップデートであれば割と頻繁に実施されています。

アップデートがあったかどうかはTwitterで「Google アプデ」、「Google アップデート」などと検索すると情報を見つけることができます。

クローラーが来ていない

リライトをするとGoogleがその記事を再評価します。では、どうやってGoogleは記事の内容を確認するのかというと、「クローラーと呼ばれるロボット」が記事のチェックにきます。

クローラーも数に限りがありますので、リライトしてすぐに見に来てくれるとは限りません。

もし、そもそも順位が下降傾向にあった場合、せっかくリライトしてもクローラーが気が付かず、そのまま順位が下降していくという事があります。

クローラーがサイトにやってくる頻度は、サイトの規模や記事の更新頻度などによって変わります。始めたばかりのサイトだったり、月に数回程度しか更新しないようなサイトだったりした場合、リライト後2、3日から1週間程度クローラーが来てくれないこともあります。

リライトによる順位下降で考えられる原因

リライトによる順位下降で考えられる原因

具体的に順位が下がってしまった場合の対策について紹介します。

1ヶ月程度、様子を見る

もし、リライト後に順位が下がり始めたとしても、自分が行ったリライトが正しかったか、間違っていたかというのは、すぐには判断できません。

ではどうやって判断するかというと、正しく評価がされたと思われるタイミングで順位変化の傾向を見るか、完全に結果が出るまで待つしかありません。

具体的に順位変化の傾向を見るためには、リライト後2週間以降の順位を見るとだいたいの傾向がつかめます。また、完全に結果が出たタイミングで判断するためには1ヶ月から2ヶ月程度様子を見るほうが良いです。

もちろん、キーワードやジャンル、サイトの強さによっては、リライト後数日で順位が安定することもあります。しかし、競合が多いキーワードやサイトが弱いうちは、順位が安定するまでに時間がかかります。

そのため、一般論として1ヶ月程度様子を見れば、下がったままなのか、上昇に転じたのかといった傾向はつかめるはずです。

ちなみに、私が仕事でお付き合いをしているSEOコンサルティング会社さんは、リライトを行ったあと、2ヶ月後(60日)のタイミングで成功か失敗かの判断をすると言っていました。つまり2ヶ月は様子を見るということです。

もし様子を見た結果、上昇傾向ならOK、下降傾向or変化無しだった場合、次の打ち手が必要になります。

記事を元に戻す

リライトによって明らかに順位が下がっているということが確認された場合には、記事をリライト前の状態に戻すことも対策の一つです。

記事をリライトする際には上書きをしてしまうのではなく、万が一に備えてバックアップを残しておきましょう。

更にリライトをする

更にリライトをすることも、順位を回復させるための方法です。

しかし、良かれと思ってリライトしたものがマイナスの評価を食らってしまった場合、どうやって改善すればよいかわかりませんよね。

細かい方法を説明するとキリがないですが、ポイントは以下の2つです。

  • ユーザーの検索意図を再検討し、コンテンツを最適化する
  • 上位記事と比較して、自分の記事に不足している情報があれば追加する

大前提の話ですが、自分よりも上位にある記事というのは、単純に自分の記事よりも優れている記事と考えられます。

何が優れているのかというと、これもシンプルで”最もユーザーの検索意図に沿った内容になっている”と言う点です。

このように考えると、このキーワードで検索するユーザーは、

どういうユーザーか?
どういった情報が知りたいのか?

を踏まえた上で、上位記事を参考に情報の網羅性を高めるということがリライトで順位を上げる方法といえます。

具体的なリライト方法については、「記事コンテンツのリライトとは?SEOで検索順位を上げる方法」で詳しく解説しています。

クローリングを促進する

先述の通り、リライトで順位が下がる原因のひとつとして、単にクローラーが記事を見に来ていないということも考えられます。

その場合、記事を見に来てくれるようクローリングを促進することも対策になります。

記事のクローリングを促進するためには、Search Consoleを利用します。

まだSearch Consoleの登録をしていない方は、「Google Search Consoleの設定、登録、使い方を解説!でない場合の対処方も!」をご覧ください。

クローリングを促進するために、まずはSearch Consoleを開きます。画面上部のフォームに、リライトした記事のURLを入力し、Enterを入力します。

記事リライトで順位が下がった!原因や戻す方法、確認するべきポイントについて1

画面が切り替わったら画面右中央あたりにある「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。

記事リライトで順位が下がった!原因や戻す方法、確認するべきポイントについて2

「インデックス登録をリクエスト済み」ウィンドウが立ち上がったら、促進は完了です。

記事リライトで順位が下がった!原因や戻す方法、確認するべきポイントについて3

これで数日以内にはクローラーが閲覧に来てるはずです。

それでも順位が戻らない場合は更にリライトor別記事に注力

それでも順位が戻らない場合は更にリライトor別記事に注力

ここまでで、リライトによって順位が下がってしまった場合の対策について、解説しました。しかし、リライト後の順位下落に対して手を尽くしても順位が戻らないということもあります。

そういった場合は、

  • 更にリライトし、順位を戻すようにアプローチする
  • そのキーワードを諦めて新しい記事(キーワード)に注力する

とう選択肢があります。

更にリライトし、順位を戻すようにアプローチする

そもそも、リライトは1記事に対して何度も行うものです。難易度が高いキーワードであるほど、細かいリライトを繰り返して上位表示を目指していきます。

また、逆の観点で言えば、同じキーワードを狙っている競合もいるはずです。

競合も上位表示を狙ってリライトをしてきますし、新しいユーザーが同じキーワードに参戦してくると言うこともあります。

つまり、重要なキーワードなら、何度もリライトを繰り返すのはが普通であるということです。

したがって、順位が下がってしまったのはそれとして、もう一度リライトし、順位の回復に向けてアプローチするのも一つの方法です。

そのキーワードを諦めて新しい記事(キーワード)に注力する

Googleのコアアップデートによって、検索結果の傾向が大きく変わることがしばしばあります。

例えば、

「〇〇」というキーワードで検索したときに、これまでは個人ブログが上位にランクインしていたけど、アップデートをきっかけに企業ブログしか上位に表示されなくなった。

というようなケースです。

検索結果の傾向が大きく変わってしまった場合、リライトによってどれだけ良い記事を作成しても、そもそも上位に食い込むことができないということもありえます。

こういった場合には、そのキーワードを諦めて、新しいキーワードで記事を作成し、そちらに注力するということも一つのも方法です。

なお、この際はキーワードの選定方法が非常に重要になります。

キーワードの選定方法については、「ブログSEO完全解説!初心者、中級者向け基本対策」の記事などでも詳しく解説しています。参考にご覧ください!

細かい順位変動に動じず、ユーザーファーストでコンテンツを作成しよう!

この記事では、記事のリライトによって順位が下がってしまった場合の原因や対策について詳しく紹介しました。

私は、7年ほどSEOに携わっていますが、その経験をもとにいうと、キーワードの順位が下がるということは日常茶飯事です。

特に、近年Googleのコアアップデートの頻度も多くなっていますし、それだけ、順位が変動する機会というのも多いのが事実です。

しかし、どういう状況であれSEOの本質である「ユーザーファースト」は変わりません。

順位が下がったのであれば、単純に「自分の記事よりもユーザーファーストな記事が他にあるだけ」です。

順位変動をチェックすることは重要ですが、いちいち動じずに、順位が下がったらユーザーファーストになるように工夫をするだけです。

リライトで順位が下がってどうしようと考えている方は、本記事を参考に対策をしてみてください。

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