近年、コンテンツマーケティングが注目されており、企業ブログを始める企業が増えています。
実際、ウェブマーケターとして働く私の周りでも、企業ブログを始めたい、ブログを運営してSEOを強化したい、コンテンツマーケティングを始めたいといった話をよく耳にするようになりました。
このページでは、企業ブログの書き方や、参考になる成功事例について詳しく解説します。

かずたか@ウェブ解析士
SEO、MEO、コンテンツマーケティングが専門のWEBディレクターです。オウンドメディア集客が得意で、1年間でPV数200%UP、問い合わせ数270%UPなど実績も多数。中小企業や個人向けの集客ノウハウを発信しています。
【保有資格】
ウェブ解析士協会 認定ウェブ解析士、全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Twitter/@kazutaka_wmn
目次
- 1 企業ブログを始める前に知っておきたい3つのこと
- 2 企業ブログの基本の書き方
- 3 面白い企業ブログに共通するポイントは?
- 4 企業ブログの成功例15個!特徴を紹介
- 4.1 ブログ/株式会社LIG
- 4.2 ジモコロ/株式会社バーグハンバーグバーグ
- 4.3 侍エンジニア塾ブログ/株式会社SAMURAI
- 4.4 経営ハッカー/freee株式会社
- 4.5 サイボウズ式/サイボウズ株式会社
- 4.6 ferret/株式会社ベーシック
- 4.7 ナイルのマーケティング相談室/ナイル株式会社
- 4.8 アマノ食堂/アサヒグループ食品株式会社
- 4.9 ソレドコ/楽天株式会社
- 4.10 メルカン/株式会社メルカリ
- 4.11 経理プラス/株式会社ラクス
- 4.12 CAREER HACK(キャリアハック)/エン・ジャパン株式会社
- 4.13 ミクシル/株式会社ミクシィ
- 4.14 THE BAKE MAGAZINE/株式会社BAKE
- 4.15 ボーグル(BOWGL)/株式会社ベネフィット・ワン
- 5 企業ブログの企画に使えるフレームワーク3選
- 6 まとめ
企業ブログを始める前に知っておきたい3つのこと
この記事をお読みの方には、これから企業ブログを始める方、はじめて間もない方も多くいます。
まずは、企業ブログを始める前に知っておきたい、以下の3点について触れておきましょう。
- 企業ブログはお金がかかる
- 競合が多く、本気で取り組まないと効果が出ない!
- コツコツ頑張れば必ず結果が出る!
企業ブログはお金がかかる
企業ブログを始めたいという方に理由を尋ねると、以下のような答えが返ってきます。
そもそも、この認識は間違いです。
企業ブログ、つまりコンテンツマーケテイングはお金がかかります。
どれくらいお金がかかるか、私が担当しているサイトの一つを例に紹介します。
そのサイトでは、毎月記事を約20本の新規記事を掲載しています。
ライティングと、記事のチェック・校正は外注しているため、20万円ほど費用がかかっています。ちなみに、キーワードの選定や記事構成案の作成は社内で行っているため、人件費はかかっていますが、現金は動いていません。
つまり、ライティング、記事のチェック・構成を外注すると1記事あたり1万円前後の費用がかかることになります。
▼1記事あたりの費用(ライティング、校正のみを外注する場合)
ライティング | 約8,000円 |
校正 | 約2,000円 |
合計 | 約10,000円 |
もし、キーワードの選定から、記事構成案の作成、ライティング、校正までまるごと外注すると、1記事あたり3万円~5万円ほどはかかります。
月に20記事を掲載しようとすると、60万円~100万円程度の費用がかかることになります。
▼1記事あたりの費用(KW選定から校正まですべて外注する場合)
KW選定(コンサルティング込) | 約10,000円 |
構成案作成 | 約10,000円 |
ライティング | 約8,000円 |
校正 | 約2,000円 |
合計 | 約30,000円 ※最低の価格帯です。 |
記事の企画からKW選定、校正までの社内ですべて行ったとしても、月20記事制作となると、最低でも1.5人月ほど必要になると思いますので、お金がかからないという認識は誤りです。
競合が多く、本気で取り組まないと勝てない!
少し前は、コンテンツマーケティングに取り組んでいるのは大手企業だけでした。
2022年現在では、大手企業はもちろん中小、ベンチャーまで多くの企業が取り組んでいます。
つまり、競合が多く勝ちづらくなっているということです。
こういった環境で競合に勝ち効果を出すために必要なのが、以下の3点です。
- ターゲット設定
- 独自性
- 専門性
ターゲット設定
例えば、企業ブログを始めようと思っているが、同業他社がすでに企業ブログの運営をしているというケースは多いと思います。
こういった場合は、競合のコンテンツを分析しターゲットをずらすことで、新たな市場を作ることができます。
例えば、競合サイトを分析し、以下のように対応します。
- 男性がターゲットになっていたら、女性をターゲットにする
- 平均的な年収の家庭向けになっていたら、高年収の家庭向けにする
- 初めての方向けになっていたら、ベテラン向けにする
独自性
特に競合が多いテーマでは、他のブログと差別化をするため、独自性を出す必要があります。
例えば、以下のようなイメージです。
- 競合より図解を多く取り入れ、視覚的わかりやすいコンテンツを作る
- 専門家に記名記事を作成してもらう
- オリジナルのキャラクターを登場させる
専門性
企業ブログを大規模に運営している企業だと、記事を外注していることが多いので、外部のライターでもかける専門性の低い記事になっていることも多いです。
こういったブログに勝つためには、自社独自のコンテンツや着眼点で専門性を出すことが重要です。
例えば、以下のようなイメージです。
- 自社独自のノウハウを記事にする
- 競合のコンテンツを調査し、取り扱いの無いテーマをあえて選ぶ
コツコツ取り組めば必ず結果が出る!
先に費用もかかるし、競合も多い…と紹介したので、げんなりした方も多いでしょう。
しかし、企業ブログを活用したコンテンツマーケティングは、正しいやり方でコツコツ取り組めば必ず効果を出すことができます。
というのも、すでに成功している企業もすぐに、成果が出たわけではありません。
どの企業も1記事、10記事、100記事…とコンテンツを増やし、その結果、1件、10件、100件…と成果を獲得する過程を経ています。
どんなに強い競合がいても、競合を分析しつつ、先程紹介した3つのポイントを追求していけば、必ず結果を得ることができます。
当然、ビジネスとして取り組む場合は、ある程度短期的な成果も求められるでしょう。
しかし、そもそも企業ブログは初めての成果を得るためにある程度時間を要するものでもあるので、その点を理解してコツコツと取り組みましょう。
企業ブログの基本の書き方
いざコンテンツを作ろうと思っても、何から始めればよいかわからないという方も多いでしょう。
ここでは、企業ブログの基本の書き方について紹介します。
企業ブログの基本的な書き方は以下の通りです。
- キーワード選定
- キーワードを選ぶ具体的な手順
- 分析
- 構成案を作成する
- 文章を書く
- アイキャッチ画像・補足画像を挿入
- チェック・校正してから公開する
- 定期的な振り返り
キーワード選定
キーワード選定は、SEO的な観点でも、質の高いコンテンツを作るためにも必須です。
具体的な作業では、最初にブログのテーマに即した様々なキーワードを書き出します。続いて書き出したキーワードを、キーワードの特性に沿って分類します。そして、実際にそのキーワードでインターネットを検索し、競合記事の状態を見ながら、キーワードを決定します。
キーワード選びは、1つの記事になるほど奥が深い作業です。
構成案を作成する
続いては決めたキーワードを分析し、構成案を作成していきます。構成案は、簡単に言えば記事の設計図です。
SEOに強い記事を作る場合でも、質の高いコンテンツを作るためにも、構成案作成は必須です。
具体的な作業としては、まず決めたキーワードを検索エンジンに入力し、上位表示している記事を分析します。そして、実際にそのキーワードを検索するユーザーの気持ちになり、どういった内容、流れの記事であれば役立つかを考え、構成案を作成していきます。
文章を書く
構成案の作成ができたら、実際に文章を書いて行きます。
文章を書く際には、以下の点に気をつけながら作成しましょう。
- わかりやすく、簡潔な文章を心がける
- 自分が書きたいことではなく、誰かの役に立つ記事を書く
- 「PREP型」「序論・本論・結論」を意識して作成する
わかりやすく、簡潔な文章を心がける
ブログ記事は、小説などとは違い必要のない単語や語句を削り、わかりやすく、簡潔な文章で作成することが重要です。
ユーザーがブログを読むとき、一般的には「ななめ読み」をすると言われています。ななめ読みとは、一行一行を注意して読まず、斜めに視線を動かすようにして、どんどん読みすすめることです。
そのため、わかりにくい文章、無駄に長い文章は、記事がしっかり読まれずに離脱されてしまいます。
自分が書きたいことではなく、誰かの役に立つ記事を書く
企業ブログの記事は、自分の書きたいことを書く趣味のブログとは異なり、ユーザーが求めている情報や知りたい情報を書くものです。
そのため実際に文章を書く際には読者目線で、問題が解決したり、知りたいことが知れる記事になるように注意しましょう。
「PREP型」を意識して作成する
わかりやすい文章を書くためのコツとして、「PREP型」という文章の構成があります。PREP型とは、文章を以下のような構成で作成することを言います。
P…結論
R…理由
E…具体例
P…結論
じっくり読まれづらいブログ記事では、PREP型に沿って文章を書き、内容が理解しやすいように工夫することが必要です。
アイキャッチ画像・補足画像を挿入
ブログコンテンツのメインは文字ですが、文字だけで黒々としたコンテンツを読むのはかなり大変です。
そのため、アイキャッチ画像や補足画像などを適宜挿入し、読者が飽きてしまわないように工夫をすることも重要です。
アイキャッチ画像とは、ページを開いて一番最初に表示される画像のことです。
アイキャッチ画像は、そのページに何が書いてあるのかを視覚的に理解させたり、記事の内容に興味をもたせ、本文を読んでもらえるように誘導する役割があります。
補足画像には、イメージ画像、グラフ、図解、参考画像などがあります。
見出しごとにイメージ画像を設置したり、適宜、グラフや図解、参考画像を挿入することでユーザーが飽きるのを防ぎ、ユーザーの理解を深めたり、ページの滞在時間を伸ばしたりする効果が期待できます。
チェック・校正してから公開する
記事が書き終わると、すぐに公開したいところですが、公開の前にはチェック・構成を忘れず行いましょう。
書いているときは、誤字や脱字に注意しているつもりでも後で読み返すと、誤字脱字を見つけることはよくあります。
また、その時は何も感じなかった文章でも、後で読み返すと違和感を感じることもあります。
誤字脱字や違和感を感じる文章は、読者にとってストレスになり、離脱率を高める原因となってしまいます。
早く公開して作業を終えたい気持ちはわかりますが、最後まで気を抜かずチェック・校正をしてから公開するようにしましょう。
定期的な振り返り
ブログの記事は公開して終わりではありません。
公開後も半年に1回や1年に1回程度のタイミングで見直しが必要だからです。
振り返りをする際は、以下の点に着目すると良いでしょう
- 競合他社の記事と比べて、内容に不足がないか
- 時間の経過に伴って、修正が必要な箇所はないか
- 改めてユーザーの立場になったときに、追加をしたほうが良い情報はないか
競合他社の記事と比べて、内容に不足がないか
記事コンテンツは作成段階で、競合他社の記事もチェックして構成案を作成します。
そのため公開時点では、競合他社と比較して自社の記事が一番良い状態になっているはずです。
しかし、時間が経過すると競合他社も見直しを行い、記事の質を高めて来るため、定期的にチェックしておかないと、相対的に見て記事の質が下がってしまうことがあります。
こういったことを防ぐために定期的に競合の記事をチェックし、過不足が発生していないかを確認するようにしましょう。
時間の経過に伴って、修正が必要な箇所はないか
記事は公開した時点が最新で、時間の経過とともに古くなります。
時間の経過とともに古くなる情報には、以下のようなものがあります。
- 何かしらの統計データ
- 「〇〇年最新の~」といった表現にかかる情報
- 「〇〇年時点」といった表現にかかる情報
こういった表現が記事内にないか見直しましょう。
追加するべき情報はないか
記事はユーザーの目線で読み返し、追加したほうが良い情報はないかもチェックしましょう。
例えば、2010年頃のウェブマーケティングはウェブ広告とSEO対策くらいしか手法がありませんでした。
しかし2020年代では、ウェブ広告、SEO対策はもちろんSNSマーケティング、コンテンツマーケティングといった手法も増えています。
このように、時間の経過とともに、取り扱うべき情報は変わりますので、そういった観点で追加するべき情報はないかを見直しましょう。
面白い企業ブログに共通するポイントは?
面白く、興味深い企業ブロブに共通するポイントについて紹介します。
計画的に作られている
面白い企業ブログは計画的に作られています。
具体的には、以下のような観点です。
- ターゲット設定が明確
- ブログのコンセプトが明確
- 取り扱うテーマやコンテンツに一貫性がある
- コンテンツの質が担保されている
集客を目的として企業ブログを始める企業は多いですが、その多くは、なんとなくブログをスタートし記事のテーマや内容、品質がバラバラということが珍しくありません。
そして、ターゲット設定やコンセプトが不明確なままスタートしているので、長期の運用になるとコンテンツの統一感が作れず、成果を得られないまま頓挫してしまいます。
逆に、スタート時に十分に計画を立てた上で運用されているブログは、コンテンツに統一感があり、時間が経過するごとにコンテンツが増えていくため、面白く、魅力的な企業ブログに成長します。
ユーザー目線で作られている
企業ブログやコンテンツマーケティングは、ユーザーにとって有益な記事コンテンツを継続的に発信することで、ファンを獲得するマーケティング手法です。
そのため、ユーザー目線で作るということが非常に重要です。
反対に、
- お客様からこんなお褒めの言葉を頂きました!
- ウチのサービスはこんなに凄いです!
- ウチの優秀な社員を紹介します(こんな社員がいるウチってすごいでしょ!)
というように、自分たちの自慢やサービス紹介が中心のブログは、決して面白いものではありません。
学びがある
面白い企業ブログは、コンテンツから学びがあります。
例えば、法人・個人事業者向けの、事務管理サービスを提供するfreee株式会社は「経営ハッカー」というサイトを運営しています。
その記事の一つに「船井総研の財務コンサルが提言! 「お金の悩みがない」経営者がやっていること」というものがあります。
この記事は、コンサル会社である船井総合研究所のコンサルタントが、財務課題に関する解決方法を詳しく紹介しており、経営者が読めば、なるほど!と学びを得られるような記事になっています。
このように、記事を読んだときに、なるほど!勉強になった!参考になった!と思わせるコンテンツづくりができている企業ブログは、面白く、人気があります。
専門性がある
面白い企業ブログを作るためには、記事コンテンツの専門性が重要です。
例えば、経営ハッカー/freee株式会社 は財務を中心とする企業とお金に関する専門性が高いです。
また、サイボウズ式/サイボウズ株式会社 は企業の組織、働き方に関する専門性が高いです。
このように、有名で面白い企業ブログは、そこでしか得られない専門性の高い情報を発信しています。
独自性がある
面白い企業ブログは総じて、独自性があります。
例えば、株式会社LIGの企業ブログは、独自の視点で企画された尖ったコンテンツが特徴です。
また、人材サービスを行うイーアイデムと株式会社バーグハンバーグバーグが運営する「ジモコロ」では、地方の魅力を発信する個性的なコンテンツが多数掲載されています。
このように、独自コンセプトがあったり、独自性の高いコンテンツが多い企業ブログは、他の企業ブログと差別化ができ、面白いと感じる理由に繋がります。
デザインがキレイ
企業ブログでは、コンテンツの中身が重要なのは言うまでもありません。
しかし、どれだけ質の高いコンテンツでも、デザインが微妙だと中身を読まれる前に離脱されてしまいます。
ここで言うデザインとは、おしゃれ、センスが良いということももちろんですが、何よりも、見やすく、わかりやすいデザインになっているかという点が重要です。
企業ブログの成功例15個!特徴を紹介
ここでは、参考に見るべき企業ブログを紹介しています。
ぜひ、各企業ブログを参考にしてみてください。
ブログ/株式会社LIG
株式会社LIGはWeb制作会社を中心に、システム開発マーケティング支援、クリエイタスクールなどを運営する企業です。
株式会社LIGさんの、ブログは他社のように独立したメディアではなく、「コーポレートサイトの中のブログ」という構造で運営される”まさに”企業ブログという形で運営されています。
個性的な切り口のテーマから、ウェブ周りのTipsなど幅広いテーマを取り扱っていますが、一つひとつの記事にライターの個性が出ており、ついつい読みに来たくなる、中毒性のある内容が特徴です。
中小企業の運営する企業ブログでは、質が高く、成功している企業ブログの一つですので、参考にしてみましょう。
メディア | ブログTOP | 株式会社LIG |
URL | https://liginc.co.jp/blog |
運営会社 | 株式会社LIG |
ジモコロ/株式会社バーグハンバーグバーグ
ジモコロは、求人・人材サービスを提供する「株式会社アイデム」、ゆるく面白いコンテンツ制作やウェブ広告などを提供する「株式会社バーグハンバーグバーグ」、ローカルネタに強いライターが多く在籍する「株式会社 Huuuu」の3社で運営するオウンドメディアです。
ローカルネタから、地方への移住ノウハウ、様々な企業とコラボしたネタ系のコンテンツなど幅広いテーマを取り扱っています。
ジモコロの特徴は、一つひとつの記事がとてもエンターテイメント性が高く、ゆるい内容が多いのでサクサクと読み進められる点です。
メディア | ジモコロ |
URL | https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/ |
運営会社 | 株式会社アイデム 株式会社バーグハンバーグバーグ株式会社 Huuuu |
侍エンジニア塾ブログ/株式会社SAMURAI
侍エンジニア塾ブログは、プログラミング学習サービスを提供する「株式会社SAMURAI」の運営する企業ブログです。
内容はプログラミングに関する様々なTipsから、プログラミングスクール選びのノウハウなどが中心で、SEO対策に力を入れている記事も多く制作されています。
プログラミングスクールを運営する企業ならではの専門性の高さも特徴の一つです。
メディア | 侍エンジニア塾ブログ |
URL | https://www.sejuku.net/blog/ |
運営会社 | 株式会社SAMURAI |
経営ハッカー/freee株式会社
経営ハッカーは、クラウド会計システムなどで有名な「freee株式会社」が運営するウェブメディアです。
中小企業の経営者や個人事業主をターゲットとしているため、会社設立、経営戦略、上場準備、働き方改革といったビジネス系の記事が中心です。
SEO対策を意識したテキストベースの記事から、企業インタービュー記事、各種取組を紹介する記事など、経営をハックするのに役立つ有益な記事が多いです。
インタビュー記事などはお金がかかりますが、独自性のあるコンテンツになりやすく、差別化しやすいコンテンツですので、参考にしてみましょう。
メディア | 経営ハッカー |
URL | https://keiei.freee.co.jp/ |
運営会社 | freee株式会社 |
サイボウズ式/サイボウズ株式会社
サイボウス式は、グループウェアや業務改善サービスを提供する「サイボウズ株式会社」が運営するメディアで、企業メディアの成功事例としてよく目にする一つです。
記事の内容はサイボウズ株式会社の考え方や、取り組みを中心にまとめた、コラム型の記事が中心です。
発信している内容が、会社の考え方や取り組みが中心のため、他にはない独自のコンテンツになっている点は、コンテンツ企画の参考になります。
メディア | サイボウズ式 |
URL | https://cybozushiki.cybozu.co.jp/ |
運営会社 | サイボウズ株式会社 |
ferret/株式会社ベーシック
ferretはウェブマーケティングサービスなどを提供する「株式会社ベーシック」が運営するメディアです。
ウェブ広告の運用、SEO対策などマーケター向けの情報が中心です。記事コンテンツは専門性の高い内容ですが、記事自体はいわゆる普通の記事で、エンターテイメント性は低めです。
しかし、ウェブマーケティングサービスを提供する企業だけあり、SEO対策のレベルが高く検索エンジンから多くの流入を獲得しています。
メディア | ferret |
URL | https://ferret-plus.com/4211 |
運営会社 | 株式会社ベーシック |
ナイルのマーケティング相談室/ナイル株式会社
ナイルのマーケティング相談室は、デジタルマーケティング事業を行うナイル株式会社が運営する企業ブログです。
BtoB向けのメディアで、記事の内容は主に企業向けのマーケティングノウハウとなっています。
記事のテイストは比較的固めで、エンターテイメント性は低めです。しかし、記事の内容は具体的で専門的なものが多く、質の高い記事が多い印象です。
メディア | ナイルのマーケティング相談室 |
URL | https://www.seohacks.net/blog_top/ |
運営会社 | ナイル株式会社 |
アマノ食堂/アサヒグループ食品株式会社
アマノ食堂は、飲料メーカーであるアサヒグループ食品株式会社が運営するメディアです。
食、人、暮らしをキーワードに、旬の食材や料理研究家が執筆するコラム、料理グッズの紹介などをテーマにした記事が掲載されています。
記事には、画質の良い大きな写真が多数挿入されているため、飽きずに最後まで読むことができます。
個人向けの記事を作成しようとしている方は、ぜひチェックしていただきたいメディアです。
メディア | アマノ食堂 |
URL | https://amanoshokudo.jp/ |
運営会社 | アサヒグループ食品株式会社 |
ソレドコ/楽天株式会社
ソレドコは、通販モール、金融事業などを手掛ける楽天株式会社の運営する個人向けメディアです。
メディアのサブタイトルが「あなたの知らない沼がある」とつけられている通り、一度はまるとクセになるものをグルメを中心に、趣味、ネタなど様々紹介しています。
※沼=近年SNSで使われるスラングで、夢中になってやめられないものを”沼”と表現します。
記事の内容は、エンターテイメント性が高く非常に面白いです。
メディア | ソレドコ |
URL | https://srdk.rakuten.jp/ |
運営会社 | 楽天株式会社 |
メルカン/株式会社メルカリ
メルカンは、フリマサイトなどを手掛ける株式会社メルカリが運営する採用ブログです。
自社を紹介し、採用につなげることを目的としたブログだけあり、社内の特徴や働く環境、組織やチームの考え方が記事コンテンツとしてまとめられています。
採用ブログは、自社の認知向上や会社や職種に関する理解促進を目的として運用されるため、基本的には自社に興味を持っている顕在層、準顕在層がターゲットとなります。
したがって、記事の内容は万人受けするというよりも、ある意味で実用的な内容が中心となります。
メディア | メルカン |
URL | https://mercan.mercari.com/ |
運営会社 | 株式会社メルカリ |
経理プラス/株式会社ラクス
経理プラスは、バックオフィス支援サービスやクラウドサービスを提供する株式会社ラクスが提供するメディアです。
名前の通り、経理担当者向けの情報が中心で、業務効率化や経理に万するノウハウを提供しています。
ビジネスジャンルのメディアですので、記事の内容は固めのものが中心ですが、細かなTipsなども幅広く取り扱っており、経理担当者なら飽きずに読める記事が多いのが特徴です。
メディア | 経理プラス |
URL | https://keiriplus.jp/ |
運営会社 | 株式会社ラクス |
CAREER HACK(キャリアハック)/エン・ジャパン株式会社
キャリアハックは、人材サービス大手のエン・ジャパン株式会社が運営するメディアです。
テック業界で働く人のためのWEBメディアがコンセプトになっており、テック業界の働き方や職種、キャリアなどに関する記事が掲載されています。
記事の内容は様々な企業のインタビュー記事や、対談記事なども多く、独自性の高いコンテンツが中心です。
メディア | CAREER HACK(キャリアハック) |
URL | https://careerhack.en-japan.com/ |
運営会社 | エン・ジャパン株式会社 |
ミクシル/株式会社ミクシィ
ミクシルは、ソーシャルゲーム、SNSなどを提供する株式会社ミクシィが運営する採用メディアです。
ミクシィの中の様々な事業や職業、文化などが記事コンテンツとして紹介されています。
記事の内容はインタビューや対談が中心で、企業理解が進む内容となっています。
メディア | ミクシル |
URL | https://mixigroup-recruit.mixi.co.jp/meet/stories/ |
運営会社 | 株式会社ミクシィ |
THE BAKE MAGAZINE/株式会社BAKE
THE BAKE MAGAZINEは、チーズタルトで有名な株式会社BAKEが運営するメディアです。
スイーツメーカーが運営する企業ブログは珍しく、珍しいスイーツの紹介や、スイーツ業界の動向などがコラムとして多数掲載されています。
メディア | THE BAKE MAGAZINE |
URL | https://bake-jp.com/magazine/ |
運営会社 | 株式会社BAKE |
ボーグル(BOWGL)/株式会社ベネフィット・ワン
ボーグル(BOWGL)は、福利厚生サービスなどを提供する株式会社ベネフィット・ワンが運営する企業ブログです。
人事課題の解決方法や成功事例、関連サービスなどを中心に、働き方改革を推進するメディアとなっています。
特に、成功事例のコンテンツでは大小様々な企業の取り組みが紹介されており、非常に役立つコンテンツとなっています。
メディア | ボーグル(BOWGL) |
URL | https://bowgl.com/ |
運営会社 | 株式会社ベネフィット・ワン |
企業ブログの企画に使えるフレームワーク3選
先述の通り、面白い企業ブログには以下のような特徴があります。
- ターゲット設定が明確
- ブログのコンセプトが明確
- 取り扱うテーマやコンテンツに一貫性がある
- コンテンツの質が担保されている
ここでは、自社の魅力や強みを分析したり、コンテンツを企画したりする際に使える3つのフレームワークをご紹介します。
3C分析
3C分析とは、マーケティングの分析作業で使用される定番のフレームワークです。
3C分析を行えば、自社を取り巻く環境を整理することができ、企業ブログのコンテンツやテーマを考える際の参考になります。
具体的な方法としては、下記の3つの項目について順に特徴を書き出します。
- Customer(市場・顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
それぞれ書き出した内容を比較検討し、情報を整理することで、自社の強み、弱み、特徴、専門性のある分野などを見つけ出すことができます。
6W3H
6W3Hとは、一般的にビジネス版5W1Hのことで、情報を伝える際に網羅すべきを整理するためのフレームワークです。本来の使い方とは若干異なりますが、整理するべき情報を抜けもれなく整理できるという点で、企業ブログの企画にも役立ちます。
具体的な項目は以下の通りです。
- なぜ(Why) 企業ブログの目的、方針、理由など
- 何を(What) 企業ブログのコンテンツの内容や宣伝したいサービスなど
- 誰が(Who) 情報発信者としての自社の立ち位置など
- 誰と・誰に(with Whom)ターゲットなど
- いつ(When) 記事数、成果などの期限など
- どこで(Where) ウェブサイトやSNSなどのチャネルなど
- どのように(How) 具体的な発信方法、手順など
- いくら(How much) 経費、費用など
- どれだけ(How many) 情報量やコンテンツの量など
上記の項目を見てもらうと分かる通り、やや企業ブログと当てはめづらいところもありますので、深堀りできない項目はサラッと書き出す程度で問題ないでしょう。
マインドマップ
【マインドマップ例】
マインドマップとは、思考を生み出したり、アイデアを出すときに使えるフレームワークです。
具体的には中心となる概念を設定し、そこから様々な方面へ分岐させることで、情報を整理します。
様々な使い方がありますが、例えばコンテンツの企画の際「自社の強み」を中心の概念に設定し、どんどん自社の強みとして思い浮かぶものを書き出して行きます。
これ以上ないというところまで深堀りできたら、その中からコンテンツになりそうなものを選ぶといった使い方をします。
このように、中心的な概念さえ変えれば、ブログのコンセプトを考えるとき、コンテンツの企画を考えるとき、競合他社との差別化を考えるときなど、様々なシチュエーションで活躍します。
まとめ
この記事では、企業ブログを始めようとしている方、スタートしてみたものの、どのように運営していけばよいかわからないという方のために、ウェブ解析士である私が、
- 企業ブログを始める前に知っておきたいこと
- 面白い企業ブログに共通するポイントは?
- 企業ブログの成功例15個!特徴を紹介
などを詳しく解説しました。
このサイトでは、企業ブログや、ブログ集客に役立つ情報を様々発信しています。
ぜひ、他の記事もチェックしてみてください!