【このページの内容】
- SEOにおけるキーワードの基本がわかる
- キーワード選びのコツ、注意点がわかる
- キーワード選びにおすすめのツールがわかる
SEOで最も重要なのはキーワード選定です。
どんなに頑張って対策しても、キーワード選定が間違っていれば期待する効果は得られません。
また、SEOは効果が出るまでに時間がかかります。
キーワード選定のミスは時間的にも大きな損失になります。
このページでは、SEOキーワードの選定の方法とコツを詳しく紹介します。
また、無料で使えるツールも紹介していますので、ぜひ、参考にご覧ください!

かずたか@ウェブ解析士
SEO、MEO、コンテンツマーケティングが専門のWEBディレクターです。オウンドメディア集客が得意で、1年間でPV数200%UP、問い合わせ数270%UPなど実績も多数。中小企業や個人向けの集客ノウハウを発信しています。 【保有資格】ウェブ解析士協会 認定ウェブ解析士、全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Twitter/@kazutaka_wmn
目次
キーワードって何?キーワードの基本知識
ウェブ集客でよく耳にする「キーワード」は非常に奥が深いものです。
キーワード選定の方法に入る前に、そもそもキーワードって何という点について紹介します。
キーワードとは?
SEOにおけるキーワードとは、検索エンジンの検索窓に打ち込む語のことを指します。
ユーザーはなにか知りたいことがあるときに、Google検索などの検索エンジンにキーワードを打ち込みます。
つまり、「キーワード=ユーザーが知りたいこと(検索ニーズ)」ということができます。
検索キーワードは1つの語だけではなく、2語、3語…と組み合わせは無限にあります。
ちなみに、アメリカのメディア「Search Engine Land」の調査によると1年間にGoogle検索で行われた検索回数は2兆回〜20兆回に及ぶとも言われており、その検索語句の種類は膨大です。
検索キーワードの「Know,Go,Do,Buy」
Googleは検索キーワードには、大きく分けて4つの種類があると述べています。
その4つとは、
- Know → 知りたい
- Go → 行きたい
- Do → やってみたい
- Buy → 買いたい
です。
この4つの分類を理解できているかどうかで、SEOの成功確率が変わりますのでよく理解しましょう!
Know → 知りたい
Knowキーワードは、「SEO とは」、「ジョギング メリット」など、特定の事柄について知りたいときに使用するキーワードです。
Go → 行きたい
Goキーワードは、「動物園 関東」、「楽天市場」と言うように、リアル、インターネットを問わず、特定の場所へ行きたいときに使用するキーワードです。
また、Goキーワードは固有名詞を含むことも多いため、指名キーワードなどと呼ばれることもあります。
Do → やってみたい
Doキーワードは、「オムレツ コツ」、「半身浴 方法」など、特定の事柄に対してやってみたいときに使用するキーワードのことです。
Buy → 買いたい
Buyキーワードは、「ノートパソコン おすすめ」、「MacBook Air 最安」など、なにかを購入したいときに使用するキーワードです。
キーワードの抽象度と具体度
キーワードには、ニーズが抽象的なキーワードと具体的なキーワードがあります。
例えば、
「MacBook Air」
「MacBook Air スペック」
「MacBook Air 安い 東京」
という3つのキーワードがあったとします。
このニーズを読み解いてみると、
1語しか検索されていない「MacBook Air」の場合
MacBook Airという単語を調べただけの人もいるでしょうし、別のキーワードを検索しようととした際に、予測変換でたまたま入力されてしまっただけの可能性もあります。
そのため、ユーザーのニーズを推測することが難しく、非常に抽象的なキーワードといえます。
2語で検索した「MacBook Air スペック」の場合
なぜ、スペックを検索したかはまだわかりませんが、MacBook Airに興味があり詳しく調べようとしていることがわかります。
しかし、まだ色々な可能性を含んでいるため、具体的とは言えませんが、1語の場合と比べるとニーズがやや具体的になって来ました。
3語検索された「MacBook Air 安い 東京」の場合
3語で検索されたこの語句では、「東京周辺で、MacBookAirの安いお店について知りたい」という具体的なニーズを持って情報を検索していることがわかります。
もし、パソコン販売などを行っている会社ならこういうキーワードでSEOを行えば売上に繋がりやすいでしょう。
3語になってくると1語、2語の場合と比較して、かなりニーズが具体的になったのがおわかりいただけたと思います。
このように、検索キーワードには、抽象的なものと具体的なものがあるということも、覚えておきましょう。
キーワード選定はなぜ必要?キーワード選定の目的
キーワード選定をする目的について改めて理解しておきましょう。
キーワード選定の目的とは?
SEOを行う際にキーワード選定をする目的は、
- 最短で結果を出すため
- やるべきことを明確にするため
という2点です。
最短で結果を出すため
企業サイトなどでブログを書いたりコンテンツを追加するのは、新規顧客を増やしたい、知名度を上げたいなどビジネス上の目的が何かしらあるはずです。
そのためには、ただ闇雲にブログを書いたり、コンテンツを追加すればよいわけではありません。
最短で予め筋道を描いた上で、その筋道に沿ってブログやコンテンツを追加することが、できるだけ少ない労力で早く結果を出すためのポイントです。
つまり、キーワード選定=最短で結果を出すために行う作業であるということです。
やるべきことを明確にするため
SEO対策の一貫でブログの更新を行うという方は多いですが、1つブログ記事を書くのも1~3時間程度はかかります。
また、SEO記事としてリサーチを行ってブログを書くと、1記事で10時間程度かかるということも珍しくはありません。
このような作業を、その場の思いつきのテーマで制作していては結果が出るまで何年かかるかわかりません。
そこで、予めキーワードを選定し作成するべきテーマを明確にし、やることを明確にしておけば、効率的に記事やコンテンツを作成することができるということです。
おすすめのキーワード選定方法
ここからは具体的にキーワードの選定をする際の選定方法のついてご紹介します。
尚、ここで紹介する選定方法は、SEO対策としてブログを書いたり、記事コンテンツを作成するような場合のキーワード選定方法です。
1.軸となるキーワードを決める
まずは、軸となる検索キーワードを決めましょう。
例えば、横浜駅周辺で肉まんを販売しているお店の場合、「肉まん 横浜駅」などが軸になります。
また、全国を商圏として名刺やチラシの印刷サービスを通販で提供している企業であれば、「印刷 オンライン」、「印刷 通販」、「印刷 ネット」などが軸になってくるでしょう。
その他、経営コンサルティングサービスを提供しているような場合、「売上 上げ方」、「飲食店 成功」などとなるでしょう。
上記の例を見ていただいておわかりいただけると思いますが、軸となるキーワードは、自社の商材や商圏などと関連の高いキーワードになります。
また、軸となるキーワードですので、1語か2語程度の比較的ニーズが抽象的なキーワードとなります。
2.軸キーワードをもとに、サジェスト、共起語を調べる
続いて、軸となるキーワードをもとに実際に対策を行うキーワード候補を出して行きます。
キーワードの候補を出すためには、軸キーワードのサジェストキーワード、共起語を使用します。
サジェストキーワード
サジェストキーワードとは、Google検索などの検索窓にキーワードを入力した際に、自動的に表示される候補キーワードのことです。
例えば、Googleの検索窓に「SEO」と入力すると「SEO とは」「SEO 対策」「SEO 対策 とは」など候補キーワードが自動で表示されます。
このようなキーワードがサジェストキーワードとなります。
サジェストキーワードは、検索された語句に対してよくセットで検索されている語句で、更に一定の期間での検索頻度などをもとに算出されています。
つまり、サジェストキーワード=世の中の人が”今”知りたい情報ということができます。
共起語
共起語は、軸キーワードと一緒によく使われているキーワードのことです。
サジェストキーワードが、検索されたキーワードをもとに関連性を抽出しているのに対して、共起語は検索に限らず、ホームページやSNSなどに投稿されたテキストをもとに関連性を抽出しています。
そのため、
- サジェストキーワード=軸キーワードと関連があって、今検索ニーズが高いキーワード
- 共起語=軸キーワードと関連があり、文章などでよく使われるキーワード
と覚えて置くと良いでしょう。
サジェストキーワード、共起語の調べ方
サジェストキーワードを調べるためには、「ラッコキーワード」という無料ツールがおすすめです。
これは、検索窓に軸キーワードを入力するとサジェストキーワードが一覧で表示され、右上のボタンをクリックすると、サジェストキーワードをコピーすることができます。
共起語を調べるためには、「共起語検索」という無料ツールがおすすめです。
こちらも使い方は簡単で、検索窓に軸キーワードを入力すると共起語リストと月間の検索数がセットで表示されます。
3.検索だけで見えない情報は、実際にヒアリングをする
SEOでキーワードを決定する際には、実際にユーザーにヒアリングすることも重要です。
そもそも、先程紹介したサジェストキーワードや共起語というのは、過去のデータから検索数の多いものを抽出し表示される仕組みになっています。
しかし、ユーザーの検索は多岐に渡り、検索数は少ないが重要なキーワードというのも存在します。
具体的には、その商品やサービスに詳しい人でないと思いつかないような疑問点や気になる質問などです。
こういった重要キーワー
ドは、キーワードツールからは抽出するのが難しいため、実際にその商品やサービスを検討している人やその業界の関係者などにヒアリングして、キーワード候補に含めます。
4.キーワードをカテゴリごとに整理する
ここまででリストアップした候補キーワードのカテゴリを整理しましょう。
やり方は様々ありますが、先に紹介した、
- Know → 知りたい
- Go → 行きたい
- Do → やってみたい
- Buy → 買いたい
の4つのキーワードに分けるのが一番やりやすいと思います。
5.対策キーワードを決める
候補キーワードをカテゴリに分けたら、対策キーワードを決めて行きます。
- Know → 知りたい
- Go → 行きたい
- Do → やってみたい
- Buy → 買いたい
上記の4つのカテゴリで分けた場合、最も重要度の高いキーワードは、当然ながらBuyカテゴリになります。
しかし、重要度が高い分、競合も多くなるので対策が難しくなります。
また、Knowキーワードはすぐに購買につながるわけではありませんが、購買に繋がる可能性は秘めています。
このようにそれぞれのキーワードの特性を考えた上で、記事を制作するリソースなどを踏まえて対策するキーワードを決めましょう。
おまけ.対策キーワードを選定する際は、表計算ソフトを使おう!
ここでは、実際にキーワードを選定する際の方法について紹介しました。
ちなみに、対策キーワードを選定するは、エクセルやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトを使うのがおすすめです。
具体的には、
- 軸キーワード
- キーワード候補
- カテゴリ
- 対策可否
などの、ラベルをつけながら表にまとめて行くとよいです。
良いキーワードを見つけるコツ
SEOで良いキーワードを見つけるためにはどうすればよいのでしょうか。
良いキーワード=目標を達成することができるキーワード
そもそも、良いキーワードとは、「目標を達成することができるキーワード」のことです。
例えば、大阪にあるパン屋が、パンの売上を増やすために制作したブログで「東京駅 パン屋 おすすめ」の対策KWで1位をとったとしても、それを売上につなげることは難しいでしょう。
このように、SEOの目的を十分に考慮した上で、最適なキーワードを選ぶことが重要です。
上位表示可能なキーワードを探す
キーワードによってSEOの難易度も様々です。
例えば、金融、不動産、医療など、高額なお金が動くものに関連するキーワードは必然的に競合が多くなり、難易度は高くなります。
これらの業界では、大手企業が年間数千万円〜数億円という資金を使ってSEO対策を行っていることもあります。
そのため、上記のようなキーワードは、これからSEOを始める方が努力と根性でなんとかなるものではありません。
また、検索キーワードのタイプによっては、ブログや企業サイトで上位表示することが難しいキーワードもあります。
では、具体的にどのようなキーワードが上位表示可能かというと、
- 実際に検索したときに、ブログや記事のコンテンツが上位に表示されている
- 上位に表示されているコンテンツが、明らかな大手企業、大手サイトではない
というところが最初に見るべきポイントとなります。
その他にも、上位表示可能なキーワードかどうかを見極めるポイントはありますが、まずは
上記の2点で判断するようにすると良いでしょう。
キーワード選びの注意点
キーワード選びを行う際には、以下の点に注意しましょう
キーワード選定は継続する
キーワード選定は一度やって終わりではありません。
日々、検索ワードは変化していきますので、今日重要だったキーワードが1年先にも重要なキーワードであるとは限らないということです。
そのため、3ヶ月〜半年に1回程度は今対策しているキーワードが本当に重要なキーワードなのかを改めてリサーチするようにしましょう。
またキーワード選定を継続していくことで、キーワード選定に関する知識と経験が蓄積されよりSEOの効果を高めることができるようになります。
キーワードは管理しておこう
SEOを始めたころにありがちなミスとして、
「たくさん記事を書いたけど、振り返って見たときにどのページでどのキーワードを狙っていたのかがわからなくなってしまった。」
と言うことがあります。
そもそもSEOでは、どんなに良い記事やコンテンツを作成しても、サイトに掲載して上位表示されるまでには最低3ヶ月〜半年ほどの時間がかかります。
その間、順位の変化を追いかけ思うように結果がでなければ、コンテンツを見直すなどのチューニングを行い上位表示を目指して行きます。
どの記事で、どのキーワードを狙っているのかを管理していなければ、効果測定をすることができず、記事やコンテンツが作りっぱなしになってしまいます。
キーワードはエクセルやGoogleスプレッドシートなどで、記事を掲載したときのURLとセットで管理しておくようにしましょう。
検索順位は定期的に追っておく
先に、SEOでは上位表示までに最低でも3ヶ月程度はかかると紹介しましたが、一旦上位に表示したあとにも当然、順位が下落する可能性はあります。
そのため、狙っているキーワードが今何位なのかということは、月に1回程度は追いかけるようにしましょう。
私の場合は、重要なキーワードに関しては適宜順位を測定し、それ以外のキーワードに関しては、月初などのタイミングでまとめてチェックするようにしています。
キーワード選定・分析に便利なおすすめ無料ツール
ここまででキーワード選びについて詳しく解説をしてきました。
ここでは、キーワード選定、分析に便利な無料ツールを紹介します。
キーワード候補(サジェスト)を調べる
キーワード候補(サジェストワード)を探すためのツールのおすすめは、先にも紹介した「ラッコキーワード」です。
ラッコキーワードは、会員登録不要で誰でも使えるキーワードツールです。
画面上部の検索ボックスに、任意のキーワードを入力すると、関連するサジェストワードを一括で表示することができます。
また、表示したキーワードは1クリックでコピーもできるためエクセルなどで精査をするのも簡単です。
流入キーワードを調べる
流入キーワードとは、自分のサイトへユーザーが流入したときに検索されたキーワードのことです。
例えば、とある検索キーワードでSEO対策をし、数カ月後に対策したキーワードでどれくらいのユーザーがサイトへ流入しているのかを調べるようなときに使用します。
流入キーワードを調べるには、Googleが提供する「Google Search Console」が使えます。
Google Search Consoleは、自社サイトへの流入キーワードを調べることはもちろん、自社にサイトがどのようなキーワードで何位に表示されるのかを調べることもできます。
Google Search ConsoleはSEOを行う方にとって、必須のツールですのでぜひ!導入するようにしましょう。
検索ボリュームを調べる
検索ボリュームとは、とあるキーワードが月間で検索される回数のことです。
例えば、月間検索数が10回しか無いキーワードと1万回検索されるキーワードでは、SEO対策に成功したときの影響度が違いますよね。
検索ボリュームを調べることで、本当に対策するべきキーワードを見極めることができます。
検索ボリュームを調べるにはGoogleが提供する「キーワードプランナー」というツールがあります。
キーワードプランナーは、Google広告(リスティング広告など)の機能の一つとして提供されており、キーワードを入力すると、そのキーワードの検索ボリュームを過去のデータをもとに算出し表示してくれます。
但し、Google広告を利用していれば詳細なデータを見ることができますが、利用していない場合には、「100〜1000」、「1000〜1万」というように大雑把な数字しか見ることができません。
そのような場合におすすめしたいのが「aramakijake.jp」です。
こちらはキーワードプランナーと同様の機能が使える無料ツールです。
但し、キーワードプランナーが複数のキーワードを同時に検索できるのに対して、aramakijake.jpは1キーワードずつしか検索することができません。
とはいえ、ある程度の精度で検索ボリュームを調べることができますので、SEOの初心者の方が使う分には必要十分なツールです。
その他のキーワード選定ツール
最後に、1つキーワード選定に便利なツールを紹介します。
例えば、キーワードを選定しているときに候補に出てきたキーワードが、季節トレンドを受けやすかったり、テレビやCMなどのトレンドに左右されそうなキーワードだった場合「Googleトレンド」がおすすめです。
Googleトレンドは、名前の通りGoogleが提供しているキーワードツールで、検索窓で任意のキーワードを検索すると、そのキーワードの検索数の推移を月ごとで見ることができます。
Googleトレンドを使って、あるキーワードのボリュームを昨年と今年を比較したり、3ヶ月前と今を比較したりすることで、そのキーワードのトレンドはこれからなのか、もう終わってしまったのかを判断することができます。
SEOキーワード選定の方法とコツまとめ
今回は、SEOキーワード選定の方法、コツについて紹介しました。
SEOキーワードを選定する場合、様々なツールがあってかんたんにキーワードを探せます。
しかし、一番重要なことはユーザーの立場に立って、どのような疑問を持っているか、どのようなコンテンツがあれば見てもらえるのかを考えてキーワードを選定することです。
SEOは突き詰めて行けば、ユーザーにとって有益なものを提供するということに付きます。
このページを参考にして頂いて、キーワード選定をやってみてください!