【このページの内容】
- ブログとSNSのそれぞれの特徴がわかる
- ブログとSNSを集客やアクセス増で活用する際の運用方法がわかる
- ブログ、SNSの各サービスの特徴がわかる
ブログやSNSは、集客や副業、趣味などではよく利用されるツールです。
趣味で利用するなら好きなものでいいですが、集客や副業で利用するなら両者の違いを理解した上で選ぶべきです。
このページは、広告代理店でウェブマーケターをしている私が、ブログとSNSの違いや活用方法について解説します。
尚、ブログで集客を行っている方には、以下のページもおすすめです!
「ブログ集客のコツ、仕組み、メリット、集客できない原因まで徹底解説!」
「ブログSEO完全解説!初心者、中級者向け基本対策」

かずたか@ウェブ解析士
SEO、MEO、コンテンツマーケティングが専門のWEBディレクターです。オウンドメディア集客が得意で、1年間でPV数200%UP、問い合わせ数270%UPなど実績も多数。中小企業や個人向けの集客ノウハウを発信しています。 【保有資格】ウェブ解析士協会 認定ウェブ解析士、全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Twitter: @kazutaka_wmn
目次
ブログとSNSの違い
ブログとSNSは、情報を発信するという点においては共通しています。
また、役に立つ、価値ある情報を発信しアクセスを集めるという点においても共通しています。
しかし、専門的な視点で見ると、取り扱う情報に大きな違いがあり、真逆の性質を持ったツールであることがわかります。
では、ブログとSNSにはどういった違いがあるのでしょうか。
ブログの特徴(ストック情報)
ブログの最大の特徴は、「ストック情報」を扱うことが多い点です。
ストック情報とは、一般的に1か所に蓄積されており必要なときに引き出す形の情報のことを言います。
例えば、
「ホットケーキの美味しい作り方」
「痩せて見える服の選び方」
「隣の物音がうるさいときの対処法」
などは、情報の新鮮さよりも情報の正確性やわかりやすさなどが重視されるものが、ストック情報です。
また、常に目に入るところではなく、必要なときに見られる場所にあることが重要な情報でもあります。
ブログは3000文字~1万文字という長文で作成するのが一般的ですので、情報の正確性やわかりやすさなどを重視したコンテンツ作りが重要です。
SNSの特徴(フロー情報)
SNSの最大の特徴は、「フロー情報」を取り扱う点です。
フロー情報とは、コメントや投稿が時系列にまとめられたタイムライン上に存在する情報のことです。
例えば、
「明日の天気」
「歌手〇〇破局」
「今日の夕焼けがきれい」
というように、鮮度が重視される情報がフロー情報です。
フロー情報は情報の鮮度が重要なため、結論のわかりやすさが重視されます。
このようなことから、SNSでは情報の鮮度を保つためスピード感を持って情報を発信することが重要です。
ストック情報とフロー情報の比較
ブログと相性の良いストック情報と、SNSで相性の良いフロー情報について比較します。
ストック情報(ブログ) | フロー情報(SNS) | |
情報量 | 多い | 少ない |
情報の受取り方 | ユーザーが自分で探す | タイムラインに流れてくる |
強み | 長期的に価値を持つ | 情報の拡散力が強い |
弱み | 情報の拡散力が弱い | 短期的な価値しかない |
上記を見ていただくとわかる通り、「ストック情報」と「フロー情報」の性質は真逆であることがわかります。
一度制作すると長期的に価値を持つ反面、情報の拡散力は弱いので短期的にアクセスを稼ぐことはできません。
情報の拡散力が強いため短期的にアクセスを稼ぐことができますが、価値が長続きしません。
こういった、情報の性質を考慮して使い分けることが重要です。
集客やアクセス増につながる運用方法
ブログとSNSの特徴や違いについてわかっていただけたところで、それぞれの特徴を踏まえた運用方法について紹介します。
ブログの運用方法
ストック情報が中心のブログは、長期的な視点で、資産となるよう運用するのがおすすめです。
例えば、アピールしたい商品やサービスがあれば、
- 商品やサービスを活用するためのノウハウ
- 商品、サービスに関連する豆知識
- 購入時に知っておきたい情報
- 他の製品と比較する際のポイント
というように、ストック型の情報を発信し、記事の中で自社の商品やサービスについて紹介し集客につなげます。
具体的な例を挙げると、
『スニーカー専門店がスニーカーの保管に関する記事を書き、その記事の中で自社の品揃えや強み、おすすめの商品を紹介し、来店につなげる』
というイメージです。
また、複数の記事を掲載することが前提のブログでは、掲載する記事のテーマを絞り、専門性を高めることが重要です。
あるユーザーがスニーカーに関する情報を検索して、ブログにたどり着いたとします。
「このブログはスニーカーに関する情報が詳しく書いてあるぞ!他の記事を見てみよう!」
と記事を気に入り、関連記事の一覧を見たとき、
「今日のランチは定食でした。」
「みんなで旅行に行きました。」
というように関係のない記事が並んでいては、離脱の原因になってしまいます。
つまり、ブログを運営する際はできるだけテーマを絞り、ストック型の情報を活したコンテンツ制作が重要です。
なお、ブログ集客に関しては、以下の記事でも解説しています。
SNSの運用方法
フロー情報が中心のSNSでは、短期感で反応を得られる情報を中心に運用するのが一般的です。
例えば、
- 当日~数日中のキャンペーン情報
- 今日のおすすめメニュー
- 投稿を見た人限定のクーポンの配信
などの情報は短期的に反応が得られ、集客やビジネスなどSNSを運用している方々もよく投稿している内容です。
しかし、SNSの場合、そもそもフォロワーがいなければせっかく情報を発信しても意味がありません。
そのため、上記のような発信とは別軸でフォロワーを増やす方法も検討する必要があります。
集客などの目的でフォロワーを増やすための方法は大きく分けて2つです。
- 「取る扱っている商品やサービスに関する有益な情報」を発信することでフォロワーになってもらう
- 商品やサービスとは関係ないが、「面白い情報」「楽しい情報」「感動する情報」などを発信することでフォロワーになってもらう
どちらにしても、ユーザーがフォローしたいと思うようなコンテンツを継続的に発信していく必要があります。
ブログ、SNSの同時運用で効果を高める
ブログとSNSが正反対の性質を持っていることについては先に述べました。
この正反対の性質を生かして、同時に運用することがシナジーを生み効果を高めることにつながります。
具体的な運用方法は以下の通りです。
- ブログ、SNSのアカウントを作成し連携させる
- ブログ、SNSで名前を統一し、同じテーマを扱う
- ブログではストック情報、SNSではフロー情報に分け発信を継続する
上記のように、同時に運用することで、単体で運営した際のデメリットを補うことができ、より効果を高めることができます。
例えば、ブロガーとしてもインフルエンサーとしても有名な「マナブさん」、「イケダハヤトさん」たちもブログ、SNSを併用されています。
ブログサービスの特徴
ブログを運営するためには、一般的にブログサービスやCMS(ブログ管理ツール)といったツールを使います。
しかし、ブログツールは数え切れないほどありますのでここでは、おすすめの5つを紹介します。
WordPress(ワードプレス)
WordPressとは、2003年頃から存在するCMS(ブログ管理ツール)です。
公式サイトに”世界で最も人気の サイト構築サービスへようこそ。”と記載されている通り、世界中で最も使用されており、なんと世の中のサイトの40%がWordPressを利用されています。
WordPressは、非常に高性能なブログツールでウェブの知識がない方でもきれいでSEOにも強いサイトを制作できます。
その反面、他のブログツールとは仕組みが異なり、ドメイン(ブログのURL)やサーバーを自身で用意する必要があり、運営を開始するまでのハードルがやや高めです。
WordPressのメリット
- 世界で最も使われているサービスへの信頼性
- カスタマイズの幅が広く、集客やアクセスアップに向いている
- ウェブの知識がなくても、それなりにきれいなサイトが制作できる
WordPressのデメリット
- ドメインの取得やサーバーのレンタルなど、初心者の方にはハードルが高め
- 利用するために月々の費用がかかる(ドメイン代、サーバー代など)
- トラブルが起きた場合のサポートがない
私的には、WordPressが絶対オススメです。ただ、もし技術面が不安なのであれば、はてなブログの方を選びましょう。ちなみに、このサイトもWordPressで制作しています。
はてなブログ
はてなブログは無料で使えるブログサービスです。
ブログサービスとしてはやや後発ですが、その分、使いやすさや機能が充実している特徴があります。
はてなブログは、「はてなブックマーク」「はてなブロググループ」という独自のコミュニティを持っており、一定数のユーザーが活発に利用しているため初期段階からでもアクセスが集まりやすい特徴があります。
はてなブログのメリット
- 無料で開始でき、途中で高機能なプロ版への切り替えができる
- 独自のコミュニティが活発で、SEOにも強いためアクセスを集めやすい
- WordPressには劣るが、デザインの自由度が高い
はてなブログのデメリット
- 無料プランでは機能が制限される
- 無料プランでは独自ドメイン(オリジナルのURL)が使えない
- 自由度が高いといっても所詮テンプレ
はてなブログは一般的なブログサービスの一つですので、簡単、手軽という点は魅力的です。しかし、所詮はテンプレート型の無料ブログですので、ビジュアルの手抜き感は否めません。
公式サイト「はてなブログ」
FC2ブログ
FC2ブログとは、アメリカ企業であるFC2が運営するブログサービスです。
2004年からサービスを提供しており、無料ブログとしてはかなり老舗のサービスです。
そのため、ドメインパワーがある程度強くSEOにも強い特徴があります。
また、ブロマガと呼ばれる課金機能があり、記事の内容を有料で販売することができます。
FC2ブログのメリット
- ドメインパワーが強く、SEOに強い
- ブロマガ機能があるので、有料販売できるレベルの情報があればマネタイズできる
- アダルト系のコンテンツでも掲載できる
FC2ブログのデメリット
- 1か月更新しないと、勝手に広告を貼られる
- やや操作が複雑で無料ブログの中では使いづらい
FC2ブログは特に大きいメリットもデメリットもありません。
特にこだわりがなければ、WordPressか、はてなブログで良いでしょう。
公式サイト「FC2ブログ | 無料で高機能なブログ」
note(ノート)
noteは、2014年頃からサービスを開始したサービスで、ブログサービスの中ではかなり新しいサービスです。
一般的なブログサービスと少し違う点が、非常にシンプルなデザインで文章を書くことに特化している点です。
実際にnoteを見るとわかりますが、テンプレート自体に装飾はほとんど無く、ほぼ文字だけです。
また、クリエイティブ要素が強く、コンテンツの有料販売などができる点も他のブログサービスとは違う特徴です。
noteのメリット
- デザインの要素が少ないので、デザインセンスがなくてもOK
- クリエイティブ要素が強いので、そういったジャンルの集客やアクセス増に相性が良い
noteのデメリット
- 文字情報がメインなので、画像を掲載する必要がある場合は使えない
- デザインのカスタマイズができない
noteはブログサービスの中でも、特に個性的な立ち位置のツールです。
文章がメイン、クリエイティブ要素が強いといった特徴に当てはまる人には、おすすめです。
公式サイト「note ――つくる、つながる、とどける。」
楽天ブログ
楽天ブログとは、通販サイト、金融などさまざまな事業を手掛ける楽天市場が運営するブログサービスです。
基本的には、ユーザーに商品レビューなどを書かせ、楽天市場の売上をアップさせるためのブログサービスです。
そのため、主婦層などのユーザーが多く、そういった層をターゲットにする場合にはおすすめです。
楽天ブログのメリット
- 楽天市場を利用するユーザーが多いので、ユーザー層がマッチしていれば活用できる
- 楽天市場ブランドの安心感
楽天ブログのデメリット
- 楽天市場関連以外に特に特徴がない
- ユーザー数が少ない
楽天ブログは、ここで紹介したブログの中では、一番大きな特徴はありません。
しかし、楽天市場のユーザー層や商品レビューなどのコンテンツを利用する層と、集客したい対象がマッチしている場合には、活用することができるでしょう。
公式サイト「楽天ブログ – パソコン・モバイルから無料で簡単にブログを楽しもう」
SNSサービスの特徴
一口にSNSと言ってもさまざまなツールがあり、それぞれに特徴があります。
SNS運用では、それぞれの特徴を理解して最適なツールを選択することが集客やアクセスアップには欠かせません。
Facebookは、2004年にリリースされたSNSで世界のSNSブームのさきがけと呼べるSNSです。
実名登録を基本とし、詳細な個人情報を登録する仕組みのため、企業のマーケティング活動などにも積極的に活用されています。
一昔前はSNS=Facebookといった時期もありましたが、現在ではやや下火となっています。
Facebookの特徴
・ユーザー層は40代男性が中心で比較的、年齢層が高い
・ビジネスでのつながりが多く、BtoB商材のアピールにも使える
・ユーザー数は2,600万人(2019年7月現在)
公式サイト「Facebook」
Twitterは、2006年にアメリカでできたSNSです。
実名登録もできますが、基本的には匿名での利用が多いです。
投稿文字数には、全角140文字、半角280文字という上限が設けられており、一度にたくさんの情報を発信できません。
その反面、情報拡散の速度が他のSNSと比較して圧倒的には早く、「まさに今起きている情報」を素早く拡散することができます。
Twitterの特徴
・ユーザー層は20歳~35歳までが中心
・情報の拡散力が大きいため、短期的なキャンペーン情報の拡散などに向いている
・ユーザー数は主要SNSの中で最多の4,500万人(2017年10月現在)
公式サイト「Twitter」
Instagramは2010年にアメリカでできたSNSです。
写真、動画といったコンテンツが基本で、ビジュアルを重視した集客やアクセス増に活用しやすいSNSです。
Instagramは他のSNSにはない「映え」という独特の要素があり、若年層のユーザーが多く利用しています。
Instagramの特徴
・ユーザー層は10代、20代で半数以上、女性比率が高い
・美容関係、飲食関係などビジュアルが重要な集客に向いている
・ユーザー数は3,300万人(2019年6月現在)
公式サイト「Instagram」
YouTube
YouTubeは2005年にできた動画共有プラットフォームです。
厳密にはSNSとはジャンルが違いますが、動画コメント欄などでの交流やチャンネル登録などによってつながりを持つことができます。
ご存知の通り、ありとあらゆる動画が投稿されており、集客やブランディングなど幅広く活用できます。
YouTubeの特徴
・ユーザー層は10代~50代にかけて幅広く分布している
・さまざまなジャンルに対応できるが、コンテンツの制作に時間がかかる
・ユーザー数は6,200万人(2018年12月現在)
公式サイト「YouTube」
LINE
LINEは、2011年に日本※で開発されたメッセージアプリです。
※韓国企業であるネイバー株式会社の子会社が日本で開発しました。
厳密にはSNSではありませんが、タイムラインと呼ばれる機能がありSNSと同様に利用できます。
また、LINEのアプリ内でコミュニティを作成する機能も充実しており、メールマガジンと同じような使い方ができます。
LINEの特徴
・ユーザー数は幅広く10代~60代までカバーしている
・メールマガジンのように定期的にユーザーと接点を持つことができる
・ユーザー数は圧倒的なで8,400万人が利用している(2020年3月現在)
公式サイト「LINE」
参考:「日本・世界のSNSユーザー数まとめ(Facebook,Twitter,Instagram,YouTube,LINE)」
ブログとSNSの活用事例
ここではブログ、SNSを使った集客、アクセスアップの活用事例について紹介します。
ちなみに、私がこれまで実際に関わった事例です。
ブログの活用事例
【家具修理会社Aのケース】
家具修理会社Aは創業50年を超える企業で、これまでは百貨店などと提携し高級家具の修理を行ってきた。
しかし、最近では格安の家具が主流となり家具修理のニーズが減少してきたため、独自の集客ツールとしてブログを始めた。
「家具修理費用の相場について」
「家具の修理はDIYとプロどっちがいい?」
「テーブルの修理事例」
といった、家具修理を検討している方向けのコンテンツを月1~2本程度で更新。
その結果、年間で20件以上がブログから受注できるようになった。
SNSの活用事例
【沖縄料理店Tのケース】
沖縄料理店Tは、食材などにこだわり、雰囲気の良い店作りを行っていたが、ビルの地下2階で立地の悪く、新規顧客の獲得に悩んでいた。
InstagramとTwitterを使い、以下のような情報を毎日夕方6時と閉店間際の夜11時前後に欠かさず配信を行った。
「本日の日替わりメニュー」
「なじみの顧客の様子」
その結果、沖縄好きからの3万人を超えるフォローが集まり、積極的に拡散されたことによって、入店を断るほどの集客に成功することができた。
ブログとSNSまとめ
この記事では、ブログとSNSの違いや各種サービスの特徴などについて解説しました。
ブログもSNSもそれぞれに特徴があり、その特徴を理解した上で選択することが重要です。
また、それぞれのメリット・デメリットを補うために併用することも効果を高める方法の一つです。
ぜひ、記事の内容を参考にしてみてください。