【このページの内容】
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- 自作ブログのメリット・デメリットがわかる
- 自作ブログを使用している人の割合がわかる
- 自作ブログとwordpressの違いがわかる
ブログを始めるとき、ブログの自作、WordPressの利用、ブログサービスの利用などの選択肢があります。
その中でも、WordPressやブログサービスは使わずに「ブログを自作したい!」という方もいると思います。
私は、広告代理店でSEOディレクターをしており月間30万PVのメディアを手掛けています。
その経験からお答えすると、
- ブログを自作したい理由がある
- HTMLやCSSの知識がある
- JAVAやPHPなどウェブ開発に必要なプログラミングの知識がある
という方は自作ブログを検討しても良いと考えています。
しかし、上記に当てはまらない方はWordPressがおすすめです。
この記事では、ブログの自作について詳しく解説をします。

かずたか@ウェブ解析士
SEO、MEO、コンテンツマーケティングが専門のWEBディレクターです。オウンドメディア集客が得意で、1年間でPV数200%UP、問い合わせ数270%UPなど実績も多数。中小企業や個人向けの集客ノウハウを発信しています。 【保有資格】ウェブ解析士協会 認定ウェブ解析士、全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Twitter/@kazutaka_wmn
目次
自作のブログとは?
まずは、自作のブログについて簡単に説明をしておきます。
ブログは大きく分けて、
- WordPress、はてなブログ、Amebaブログといったブログサービスを利用する方法
- ブログツールを使わずにHTMLとCSS、JavaScriptといったプログラミング言語を利用してイチから作る方法
の2つがあります。
一般的には、WordPressを使う方が多いですが、運営の目的やSEO的な側面を考えて、イチから自作する方もいます。
巷では、自作よりもWordPressが良い!という意見が多数見られますが、かずたか的には、一概にそうとは言えないと考えています。
その理由については、以下で説明します。
※「自作」という定義については、各人異なる場合がありますが、この記事では”自作=ソースコードから書く”ということに定義して解説していきたいと思います。
自作ブログを使用している人の割合は1割以下?
続いて、自作ブログを使用している人がどれくらいいるのかという点について解説します。
ソースコードからすべて静的に制作する自作ブログを使用している人の割合はどれくらいだと思いますか?
個人ブログの範囲で言えば、ほとんどの方がWordPressを利用しており、はてなブログやnoteといったブログツールを利用している方が多い印象がありますね。
オーストリアの調査会社であるQ-Successは、
世界中にあるウェブサイトの内、なんらかのCMSを利用している会社は全体の約6割で、約4割はCMSなどなどを利用せずに静的に作られていると発表しています。
また、CMSなどを使用しない4割の内、大多数はCMSが普及する前からあるサイトである可能性があるという考察もしています。
参考:Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems, July 2021
このことをブログに置き換えて考えると、ブログでも約6割のサイトはCMSなどのブログサービスを利用していることが想定されます。
また、ブログサービスが古くからあることなどを考えると、ウェブサイト全体の割合よりも、何らかのサービスを使って構築しているブログは6割よりも多いと考えられます。
そして、「CMSなどを利用していないサイトの大多数がCMSなどが普及する前からあったのでは?」という点も加味すると、ブログ全体のうち、自作ブログの割合は1割以下ではないかと考えられます。
自作ブログとwordpressの違い
自作ブログとWordPressの最大の違いは、静的か動的かという点です。
例えば、WordPressではブログを投稿すると、自動的に新着記事一覧に追加されたり、カテゴリページに記事が表示されたりします。また、ブログを投稿したり、更新したりすると、自動的にその日時がサイト上に反映されます。
しかし、静的に作られた自作ブログではそういうわけには行きません。
自作ブログで、記事を追加するためにファイルを作成し、サーバーにアップロードしたとします。WordPressなら記事を投稿すれば、自動的に導線も追加されます。しかし、自作ブログでは新しい記事を追加したら、既存の記事やトップページなどに導線を設置しなければ、サイト内のどこからもアクセスすることができません。また、投稿や編集の日時も自動では更新されませんので、ファイル上で変更する必要があります。
つまり、WordPressなどのブログツールは、ブログ更新に必要な機能がプログラミングされていますので、一つの動作で”動的”にブログが更新、編集されていきます。
反対に、HTMLやCSSをJavaScriptだけで制作したブログは、静的な構造になりますので”自動”で変化する部分が少なくなっています。
もちろん、自作ブログといってもPHPなどの言語を利用し”動的なブログを自作した場合”はこの限りではありません。
ブログを自作するメリット
具体的に自作ブログを検討するため、ブログを自作するメリットについて見ていきましょう。
プログラミングの学習ができる
ブログを自作するためにはソースコードを書く必要があります。最低限、HTML、CSSという2つの言語が必須です。また、静的ブログで、動的な表現をするためにJavaScriptといった言語を使用します。
つまり、ブログを自作するとプログラミングの知識が必要になるため、プログラミングの学習になるというメリットがあります。
ちなみに、HTML、CSSは他のプログラミング言語と比較すると簡単です。サクッとプログラミングをやってみたいという方にもおすすめです。
サイト構造がシンプルなので管理が楽
静的なサイトは、無駄なファイルが必要無いので、サイト構造がシンプルになります。そのため、管理するべきファイル数も少なく管理が楽です。
また、ファイル中のソースも少ないため、不具合があった場合などのトラブルシューティングも楽です。
自作ブログは少ないので差別化できる
ブログをイチから自作している人は多くありません。また、ブログを自作できる人はそう多くありません。こういった理由から、他のブログとの差別化要素として働く可能性があります。
とはいえ、レシピブログや子育てブログなどでは、自作ブログである必要は全くありません。
そのため自作ブログが差別化になるのは、ブログ制作やWEBデザイン、プログラミングなどのテーマを扱うブログを運営する場合だけでしょう。
自由自在にデザインを作れる
最近のCMSはデザインテンプレートが豊富ですが、公開されているテンプレートですので、誰でも簡単に手に入ります。
しかし、イチから自作したブログは、100%自分の思い通りにデザインできます。
機能も好きにカスタマイズできる
どれだけ自由度の高いブログツールでも、機能の限界はあります。
WordPressにはプラグインがあり、様々な機能を追加することができますが、ニッチな機能の場合、日本語に対応していなかったり、必要としている機能以外も追加されてしまったりします。
しかし、自作のブログなら自分にとって必要な機能だけを実装するわけですから、好きな仕様にカスタマイズすることができます。
但し、思い通りにカスタマイズするには、それ相応のプログラミングスキルは必要です。
無駄な機能がないので表示速度が速い
2021年には、SEOの新たなランキングファクターである、「core web vitals(コアウェブバイタル)」がリリースされました。core web vitalsでは、サイトの表示速度に関わる要素も加わり、ブログの表示速度の高速化が求められています。
WordPressなどのブログツールは使う使わないに関わらず、プラグインやCSS、JavaScriptといったソースが大量に埋め込まれています。
ソースの量が多くなるほど表示速度は遅延するので、不要なソースは無いほうが良いです。その点、自作ブログは、ブログに不要なソースは組み込む必要がありません。
そのため、サイトが軽くなり表示速度も早くなるのです。ちなみに、表示速度の観点でCMSではなくHTML、CSSだ構築された静的なサイトを好んで利用する方もいます。
ブログを自作するデメリット
続いて、ブログを自作するデメリットについて、みてみましょう。
初心者には難しい
自作ブログをイチから作るのは簡単なことではありません。プログラミングの知識がない初心者の方が、独学で完成させるのははっきり言って不可能です。
ブログの自作は、様々な知識も必要ですし大変です。
手間と時間がかかる
ブログを自作しようと思うと、かなりの手間と時間を必要とします。もし、元になるHTMLファイルがあるのであれば多少は時短できますが、イチからすべて構築するとなると、数ヶ月かかる可能性もあります。
機能の追加・実装にはスキルが必要
静的にページを追加していくだけなら、そこまで高度な技術は必要ありません。しかし、HTML、CSSを以外を使った動的な表現を加える場合や、オープンソース(一般公開されたプログラミングのソースコード)を利用した機能の追加には、それなりに高い技術が求められます。
プログラミングの習得のためにブログを自作する問い方なら問題ないと思いますが、それ以外の理由であればデメリットになります。
デザインを簡単に変えられない
ほとんどのブログツールでは、管理画面からワンクリックでデザインを変えることができます。自作のブログの場合、装飾をするためのソースコードであるCSSを使ってデザインをするため、ワンクリックでデザインを変えることはできません。
セキュリティ対策が難しい
ブログを運営し始めると、海外からスパムメールが度々届きます。また、酷いケースだとサーバーに侵入されデータが消されてしまうようなことも起こります。
大手企業が運営しているブログサービスは、セキュリティ対策が施されており、スパムメール対策やハッキング対策がされています。
WordPressなどの無料CMSでも、最低限のセキュリティ対策は施されていますし、必要であればプラグインなどをつかってセキュリティを高めることも可能です。
しかし、自作のブログの場合、そういったセキュリティ対策も自分で行う必要がありますので、ブログのデザインやブログの運営だけではない幅広い知識が求められます。
メンテナンスが必要
ブログサービスを利用していると気が付きにくいですが、検索エンジンやブラウザは日々アップデートされており、これらに対応するため、ブログ自体も定期的なメンテンナンスが必要です。
企業が運営しているブログサービスではブロガー側が何もしなくても、運営者側がメンテナンスをしてくれています。
しかし、自作ブログではそうった定期的なメンテナンスも自分自身でやる必要があり、なかなかハードルが高いです。
トラブルシューティングが難しい
ブログサービスやWordPressは、トラブルが起きた場合に大抵のことがググれば解決します。
しかし、自分でイチから構築したブログでは、自分以外はブログの構造を知らないので、ググって解決できる可能性が低くなります。
また、もう限界!となった場合、WordPressなどではインストールし直すという方法もありますが、自作のブログではそういった方法は使えません。
自作ブログとWordPressを比較
ブログを始める方の多くが検討するWordPressと自作ブログについて比較してみたいと思います。
始めやすさ
ブログの始めやすさは、圧倒的にWordPressの方が始めやすいです。
そもそも、自作ブログではブログの更新できる状態になるまでに、数ヶ月かかります。
その点、WordPressはワンクリックで開設できるような簡単インストールサービスもありますので、ブログを始めようと思ったその日から投稿することができます。
更新しやすさ
記事を投稿したり、ページを作成したりする更新のしやすさは、正直どちらも変わりません。
というのも、自作ブログでもWordPressでも新規のページを追加する際の工程は変わらないからです。
但し、自作ブログを更新するためにはHTMLとCSSをの知識が必要になりますので、そういった知識が無い方はWordPressの方が更新性は高いでしょう。
機能性
自分の趣味として記事を投稿するだけなら、正直どちらも変わりません。しかし、ブログでアクセスアップをしようと思うと、様々な機能が必要です。
WordPressなら、ブログへアクセスを集めるために必要な機能は標準で搭載されています。また、目的に合わせてプラグインを利用すればワンクリックで必要な機能を追加することもできます。
しかし、自作ブログに新しく機能を追加する場合、その機能を自作するか、オープンソースのプログラムを探して、自分のブログに移植するなどの対応が必要で、いずれにしても高度な知識が必要です。また、こういった機能を扱う際にはHTMLやCSSだけではなく、PHP、JAVA、Ruby、C#といった難易度の高い別のプログラミング言語が必要になります。
このようなことから機能性や機能の拡張性では圧倒的にWordPressが良いです。
デザイン
デザインは、自分自身のセンスと知識によりますので、自作ブログでもWordPressでも大差はないでしょう。但し、ブログのデザインにもトレンドがあり、数年ごとに主流のデザインは変わります。
もし、数年後にブログデザインが古くなった場合、WordPressなら数あるテンプレートの中から、最新のものを選んで瞬時に反映することができます。
しかし、自作のブログは、最新のデザインについて学び、自作する必要があります。
SEO
SEOは、自作ブログだから良い、WordPressだから良いというものではありません。
SEOで求められる項目が網羅されていることが重要ですので、対策する側のリテラシーの高さが求められます。
もしあなたがSEOに関して詳しくない場合、WordPressの方が優れた結果を出しやすいかもしれません。というのも、WordPressなら基本的なSEO対策は施されています。そのため、普通にブログを更新していれば、ある程度Googleから評価を得やすい状態になっています。
しかし自作ブログなら、SEOを勉強し、最適化されたブログ構造を自身で構築する必要があります。
SEOディレクター並の知識を持っている方なら話は別ですが、そうでは無い方WordPressを利用するほうが無難です。
収益化のしやすさ
収益化のしやすさも、自作ブログだから、WordPressだからといった根本的な違いはありません。
また、アフィリエイトに取り組むような場合でも、結果的にWordPressと自作ブログで同じものが作れれば、結果は同じになります。
ただ、WordPressは収益化をサポートするツールもたくさん用意されていますので、初心者の方はWordPressを利用するほうが良いでしょう。
セキュリティ
セキュリティに関しては、自作ブログは何もしなければゼロです。
またWordPressに関しては、最低限のセキュリティ対策はありますが、比較的簡単にハッキングできるという話もありますので、どちらも変わらないと思います。
セキュリティについては、何が必要で、どこまでやる必要があるのかを理解し、自作ブログであれ、WordPressであれ積極的に取り組んで行くべきです。
情報の取得しやすさ
ブログ運営に関する情報の取得しやすさは圧倒的にWordPressが優位です。
今や、全世界のWEBサイトの60%はWordPressを利用しているという調査結果もあるほどWordPressは普及しています。そのため、カスタマイズ、トラブルシューティングなど何か情報がほしいと思ったときには、検索エンジン、SNSなどで膨大な情報へアクセスすることができます。
特に、カスタマイズ情報などは豊富でコピーアンドペーストだけで、高度なカスタマイズができるようなこともあります。
対して自作ブログは、コピーアンドペーストで使えるような情報源はほぼありません。
もし、どうしても解決できないようなトラブルが発生した場合、最悪のケースではウェブ制作会社などに依頼して解決してもらわなければならないといったこともあります。
情報の取得しやすは圧倒的にWordPressが良いです。
自作ブログは上級者なら”あり”!初心者はWordPressがおすすめ!
この記事では、自作ブログってどうなの?という点について詳しく解説をしました。
世の中では、WordPressがおすすめという意見が多いですが、私は必ずしもそうとは思いません。
というのも、ブログが文字メインのシンプルな媒体ということを考えれば、自作した静的な構造のものでも事足りるからです。
また、自分でイチから構築したブログはとても愛着が湧くと思います。(私は経験無いですがw)
しかし、ブログを自作するのは簡単ではありません。
全く知識がない人が独学で作ろうと思うと、多くの方は数ヶ月以上かかるか、途中で諦めてやめてしまうことになるでしょう。
このようなことから、
- ブログを自作したい理由がある
- HTMLやCSSの知識がある
- JAVAやPHPなどウェブ開発に必要なプログラミングの知識がある
といった方は、自作ブログを試してみるのも良いでしょう!
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