ブログ記事は削除して大丈夫?判断基準やSEOへの影響などについて解説

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ブログ記事は削除して大丈夫?判断基準やSEOへの影響などについて解説

【このページの内容】

  1. ブログ記事を削除する際の判断基準がわかる
  2. ブログ記事を削除する場合の注意点

ブログ運営をしていると、さまざまな事情で記事の削除をしたくなることがあります。

結論から言うと、ブログ記事の削除自体は、特に問題ありません。

しかし、SEOを意識している場合や、アフェリエイトなどに取り組んでいる場合、記事の削除には注意が必要です。

この記事では、ブログ記事を削除する際の判断基準や、SEOへの影響について詳しく解説をします。

集客記事の書き方については「ブログ集客記事の書き方20のコツ【1千本以上のディレクション経験から語る】」の記事も参考にご覧ください!

かずたか@ウェブ解析士

SEO、MEO、コンテンツマーケティングが専門のWEBディレクターです。オウンドメディア集客が得意で、1年間でPV数200%UP、問い合わせ数270%UPなど実績も多数。中小企業や個人向けの集客ノウハウを発信しています。 【保有資格】ウェブ解析士協会 認定ウェブ解析士、全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Twitter:‎ @kazutaka_wmn

ブログ記事を削除する目的について

ブログ記事を削除する目的について

ブログ記事の削除自体は、特に問題ありませんが削除をする目的によっては、

  • 削除しない
  • 削除ではなくリライトする

といった別の対応のほうが望ましい場合もあります。

ここでは、ブログ記事を削除する目的について、よくあるケースを元に解説します。

情報が古いので削除したい

長年ブログ運営していると、記事の情報は古くなります。特に、時事ネタなどを取り扱っている場合は、登場人物の年齢や参考にしているデータなどの鮮度が落ちてしまいがちです。

こういった記事が溜まってくると、まとめて削除したくなりますね。こういった目的で記事の削除を考えいる場合、記事を残して情報をリフレッシュする「リライト」するほうが良い場合もあります。

リライトするか、削除するかの判断基準は、

・情報を更新することで、価値ある記事になる
・月間のアクセス数が10PV程度ある

といった場合は、削除ではなくリライトするほうが良いかもしれません。反対に、アクセスが全くなく、リライトしたところで価値が生まれないような記事思い切って削除してしまいましょう。

なお、ブログ記事のリライトに関しては、「記事コンテンツのリライトとは?SEOで検索順位を上げる方法」で詳しく解説しています。

内容が気に入らない

その時は良かれと思って書いた記事でも、後で見返すと「イマイチだなー」と思うこともあるでしょう。

内容が気に入らないと削除したくなりますね。内容が気に入らない場合、公開後1~2週間以内なら検索エンジンからの流入はそう多くないと思いますので、削除してしまっても特に大きな影響はありません。

しかし、公開後数ヶ月以上経っている場合は注意が必要です。公開後数ヶ月も経つとGoogle検索やYahoo!検索といった検索エンジンに、記事の情報がインデックスされ、Googleから評価されています。そのため、削除してしまうとブログ全体の検索順位に影響が出ることがあります。

また、場合によってはSNSや他の人のブログなどに引用されて、被リンクされている可能性もあります。もし記事を消してしまうと、外部リンクがリンク切れを起こしSEOに悪影響がでます。

さらに、その記事を読もうとアクセスしたユーザーが記事にたどり着けなくなってしまうため、SEOだけではなくユーザーにとってもネガティブな要素になってしまいます。

内容が気に入らなくて記事の削除を考えている場合は、公開後1~2週間程度ならすぐ削除しても大丈夫でしょう。

もし、数ヶ月程度経過している記事なら、できるだけ残して置くようにして、それでも削除するという場合は、先に紹介したような悪影響があることを理解した上で削除するようにしましょう。

ブログのテーマを変えたい

例えば、魚釣りに関するブログしようと思って始めたけど、やっぱり子育てブログに変えたいなど、ブログのテーマを変えたくて記事を削除するということもあるでしょう。

テーマ変更のためにブログの記事を削除する場合も、基本的にはブログをはじめてすぐなら削除してしまっても問題ありません。しかし、すでにブログをはじめて数ヶ月経過している場合は、新しく別のブログとして始めるほうがSEO的には良い場合もあります。

その理由は、SEOで重要とされている”サイトの専門性”に影響があるからです。

例えば、”魚釣り.com”というURLで、魚釣りに関するブログを運営していたとします。しばらく運営していると、Googleは「魚釣り.com=魚釣りのブログ」として認識しますので、魚釣り関連のキーワードで評価するようになります。

もし、途中で記事を削除して子育てに関する記事を書き始めても、Googleは「魚釣り.com=魚釣りのブログ」と思っていますので、なかなか子育てに関するテーマで評価してくれません。

では、どれくらい経てば新しいテーマで評価を始めるかといえば、最低でも3ヶ月~1年程度の時間は要すると考えたほうが良いでしょう。

こういった理由から、ガラッとブログのテーマを変えてしまうのであれば、記事を削除してしまうのではなく、新しいURLで、新しいブログで始めてしまったほうが良い可能性があります。

SEOを強化したい

不要な記事を削除することは、SEOに良い影響を及ぼすことがあります。

私は、広告代理店でSEOの担当をしています。そこで実際にあった事例を紹介すると、

300記事ほどあるブログメディアで、評価が低いと考えられる100記事ほどを削除したら、メディア全体の検索順位が上がり、結果的にアクセス数が増えた

ということがありました。

このように、不要な記事を削除することで、ブログ自体の評価が高まり、結果的に検索順位が上昇したり、アクセスが増えたりするということがあります。

しかし、SEOを強化するためにブログ記事を削除する場合、専門的な知見で分析し十分リスクを考慮した上で削除する必要があります。また、不要な記事を削除したからといって、必ず良い効果が出るとは限りませんので、リスクを理解した上で慎重に対応する必要があります。

なお、SEOを強化する目的で記事を削除する際の判断基準は、次の見出しをお読みください。

ブログ記事を削除する場合の判断基準

ブログ記事を削除する場合の判断基準

ブログ記事の削除は、SEO的な観点で見てリスクのある行為です。

SEOを強化する目的でブログ記事を削除する場合、正しい判定基準で削除する記事を見極める必要があります。

ここでは、SEOの観点で削除しても良い記事の判定基準について紹介します。

直近半年間、検索エンジンからのアクセスがない記事

SEO的な観点で言えば、直近半年程度のあいだ検索エンジンからアクセスがない記事は削除したほうが良い場合が多いです。逆に言えば半年以内に検索エンジンからのアクセスがある記事は、削除しない方が良いともいえます。

SEOにおいては、検索エンジンから月に1~10PV程度アクセスがある記事であれば、ネガティブに働くことはありません。また、何らかの理由でたまたまアクセスが0だったという、突発的な現象も基本的にネガティブに働くことはありません。

しかし半年以上、検索エンジンからのアクセスがない記事は、そもそも世の中のニーズが少ないか、記事の質が低いかのどちらかです。そのため、こういった記事を削除することでブログ全体の評価が高まる可能性があるのです。

つまり、削除の削除を検討する場合、「直近半年の間に、検索エンジン経由でアクセスが発生していたかどうか」を一つの判断基準にしてみましょう。

他の記事とテーマ的に関連性のない記事

仮に、直近半年以内にアクセスがあったとしても、SEO的な観点で削除したほうが良い記事もあります。

例えば、魚釣りのブログを運営していて、

「ハゼの釣り方」
「スズキの釣り方」
「タイの釣り方」
「イカの釣り方」
「今日のビットコインの価格」

上記のような、記事がブログ内にあったとします。

「ハゼ~イカの釣り方」に関しては、同じようなテーマですが、「今日のビットコインの価格」はテーマが全く関係がありませんので、削除したほうが良い記事の可能性が高いです。

近年SEOでは、一つひとつの記事の質はもちろんですが、ブログやサイト全体のテーマ性、専門性というのも重要な指標の一つとなっています。

例えば、「タイの釣り方」というキーワードを狙っていたとき、

①雑記ブログ
②釣りの話題を中心に、広く浅く取り扱った釣りブログ
③タイの釣り方に特化した、釣り特化型ブログ

の3つのブログに、ほぼ同じような内容、質の記事を掲載したとします。

すると、おそらくテーマ性、専門性の高い③の特化型ブログが、一番上位に表示されるはずです。

先程の例で説明すると、

「ハゼ~イカの釣り方」に関しては、同じようなテーマですが、「今日のビットコインの価格」というテーマ性が全く異なる記事がああります。これによって、ブログ全体の専門性が下がり「ハゼ~イカの釣り方」の検索順位が下がっている可能性が考えられます。

そこで、テーマの異なる「今日のビットコインの価格」を削除し、”釣り方”というブログ全体の専門性を上げることによって、他の記事の検索順位が上がるということです。

もし、削除を検討している記事が、その他の記事と比較してテーマ性の異なる記事だった場合、削除してみるのも一つの方法です。

リライトしても価値が生まれない記事

SEOでは、アクセスが少なかったり、内容が良くない記事はリライトして良い記事に変えることが推奨されます。

しかし、

2015年5月15日に書いた「次の土日は雨です」という記事
2017年9月22日に書いた「明日から仕事で東京に出張します」という記事

は、時事ネタを取り扱った記事ですので、リライトしても良い記事になる可能性は低いです。

もし、リライトするとしても新しく記事を書いてしまったほうが時間的なコストが短くするかもしれません。

このように、リライトしても価値のある記事にならない記事は削除してしまっても問題ありません。SEO的に考えると、アクセスが全くないのであれば、むしろ削除するほうが良いとも言えます。

ブログ記事を削除する場合の注意点

ブログ記事を削除する場合の注意点

ここまでで、ブログを削除する際の判断基準について紹介しました。

実際、ブログ記事を削除する場合には注意しなければならないことがあります。

ここでは、ブログ記事を削除する場合の注意点について紹介します。

必ずバックアップを取る

その時、気に入らないと思って削除しても、後で「やっぱり残しておくべきだった」と思うこともあります。

また、SEO的な理由で記事を削除した場合、かえって順位が下がったり、アクセスが減ったり、状況が悪化してしまったということもあるでしょう。

こういった場合に、すぐ元に戻せるようにバックアップを必ずとっておきましょう。

noindexを検討する

そもそも、ブログやウェブサイトのページには、

  • ユーザーにとって重要だけど、SEO的には重要ではないページ
  • ユーザー、SEOの両方にとって重要なページ

の2種類があります。

例えば、しばらくブログの更新をお休みする際に、「ブログの更新を○月○日~○月○日までお休みします。」というページを作成したとします。”ブログの更新をお休みする”ということをお知らせするだめのページですので、文字数は100文字もあれば十分です。

こういったページは、毎日ブログを楽しみにしているユーザーにとっては、非常に重要なページです。

しかしSEOの観点では、極端に文字数の少ないページは、ブログの評価を下げるネガティブな要素になってしまうことがあります。

こういった、「ユーザーにとって重要だけど、SEO的には重要ではないページ」には、noindexタグというソースコードを記載して、ページをGoogleに見せないようにし、ネガティブな評価につながらないようにします。

noindexタグは、一般的には、

<meta name=”robots” content=”noindex”>

といったソースコードを、Googleに見せたくないページに記載します。

そうすることで、Googleはこのタグの入ったページを検索結果から除外し、ブログやウェブサイトの評価から外してくれます。

一度にまとめて削除しない

ブログの記事を複数削除する場合、一気に削除しないようにしましょう。

通常、Googleにインデックスされている記事を削除した場合、Googleのロボットが記事が削除されたことに気が付き、検索結果から削除します。

しかし、記事を削除してからGoogleが削除されたことに気がつくまでにタイムラグがあり、数日から長い場合2週間ほどかかることがあります。記事を削除し、検索結果からインデックス削除される前に、ユーザーがページにアクセスすると、ページが存在しないことを示す「404エラー」が表示されます。

404エラーが出たからといって、直ちに何か影響がある理由ではありません。

しかし、1度に大量の記事を削除すると、404エラーも大量に表示される可能性があり、それが原因でGoogleからペナルティを受けてしまうことがあります。ペナルティを受けると、ブログ全体の表示順位が下がってしまったり、最悪の場合、検索結果に表示されなくなったりすることもあります。

記事を削除する場合は不要なペナルティを回避するために、一度にまとめて削除しないように気をつけましょう。

ブログ記事は削除して大丈夫?まとめ

この記事では、ブログ記事を削除する際の判断基準や、SEOへの影響について詳しく解説をしました。

先述の通り、ブログ記事の削除自体は問題のある行為ではありません。

しかし、せっかく時間をかけて書いた記事を削除してしまうのは、時間の無駄になってしまいます。

そのため、そもそも消さなくても良いテーマを選んだり、削除してしまうのではなくリライトして残しておけるような記事を作成することが重要です。