【このページの内容】
- Webマーケティングとは何かがわかる
- Webマーケティングの流れ(ステップ)がわかる
- ウェブマーケティングで最低限知っておきたい専門用語がわかる
Webマーケティングは、年々重要性が増しています。
それに伴って、ウェブマーケティングを始めようと思っている方や、ウェブマーケティングについて学びたいと思っている方も増えてきています。
この記事では、ウェブ解析士、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)などを保有する私が、ウェブマーケティングをこれから学ぶ初心者の方のために、基礎知識や用語などを解説します。

かずたか@ウェブ解析士
SEO、MEO、コンテンツマーケティングが専門のWEBディレクターです。オウンドメディア集客が得意で、1年間でPV数200%UP、問い合わせ数270%UPなど実績も多数。中小企業や個人向けの集客ノウハウを発信しています。 【保有資格】ウェブ解析士協会 認定ウェブ解析士、全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Twitter/@kazutaka_wmn
目次
Webマーケティングとはなにか?
近年、Webマーケティングという言葉を耳にすることが増えました。
しかし、説明してと言われると「わかるようで、わからない」のがWebマーケティングでもあります。
まずは、Webマーケティングとはなにか?について紹介します。
そもそもマーケティングとは?
Webマーケティングを説明する前に、そもそもマーケティングとはなにか?について知る必要があります。
マーケティングについて、広辞苑には次のように記載されています。
マーケティング【marketing】
商品の販売やサービスなどを促進するための活動。市場活動。
引用:広辞苑
つまり、商品販売やサービス促進のための活動全般をマーケティングを言います。
したがって、スーツを来てお客様周りをする営業マン、駅前ビルの屋上に設置された看板、インターネットで配信された広告など、商品の販売のために行われた活動はマーケティングと言うことになります。
Webマーケティングとは?
Webマーケティングとは、Web上で行われるマーケティングのことです。
具体的にはWebを介して、商品を売ったり、サービスを利用してもらうための活動のことで、ブログを更新して集客をしたり、リスティング広告を利用したり、SEO対策をすることなどを言います。
Webマーケティングを理解する上でもう一つ重要なことは、Webマーケティングの最終的な目的です。
単に商品やサービスをもっと売りたい!ということであれば、営業マンを増員したり、広告をにお金をかければよいのですが、それでは売上の増加に伴って、コストも増えてしまいます。
しかし、Web上にブログを作成しそこで集客する仕組みを作れば、制作する過程で費用はかかりますが、一度完成したあとは非常に安価で集客ができるようになります。
また、広告一つとっても、Web広告ならアクセス数やクリック数、購入率など様々な情報をつぶさに確認することができます。
そういった指標を一つひとつ確認し、改善を行えば費用対効果を徐々に改善していくことができます。
つまり、Webマーケティングの最終的な目標は、単にWeb上で集客を行うことではなく、
「Web上で”いかに安く、効率的に”集客を行うか」ということです。
この点は、Webマーケティングに着手する前に、必ず理解して起きましょう!
なぜWebマーケティングが必要?
Webマーケティングの重要性は年々ましてきていますが、なぜでしょうか。
Webマーケティングが必要な理由について紹介します。
Web(インターネット)が大きなマーケットになっている
引用:総務省:「令和元年通信利用動向調査の結果」より
上記の図は、平成13年(2001年)~令和元年(2019年)までの期間での、インターネット利用率(個人)の推移です。
平成13年時点で46.3%だったインターネットの利用率は、令和元年では89.8%まで上昇しており、10人に9人はインターネットを利用しているという状況になっていることがわかります。
参考:電通「2019 日本の広告費」
上記の図は、毎年、電通が発表する日本の広告費から、テレビ、インターネットそれぞれの広告費をグラフにしたものです。
2005年時点では、約6倍程の差があったテレビ、インターネットの広告費が2019年には逆転していることがわかります。
この2つの図を見れば、いかにインターネットのマーケットが大きく影響力があるのがわかります。
Webマーケティングはスモールスタートがしやすい
例えば、テレビCMを利用して広告を出す場合、東京キー局の場合で100万円~150万円程度の費用がかかります。
また、全国紙の新聞に広告を掲載する場合、数百万円といった費用がかかります。
しかし、インターネット広告なら1万円程度の予算から全国に配信することができ、少ない予算でスタートすることが可能です。
また、オウンドメディア(自社サイト)を使って、集客を行えば金銭的なコストはかかりません。
SNSなどで集客する場合にも、自社で作業を行えば特に費用をかけずに集客をスタートすることが可能です。
Webを介した集客施策は、費用対効果を高めやすい
WEBを介した集客施策は広告の表示回数、クリック率、フォーム到達率、コンバージョン数など、ユーザーの動向をつぶさに追いかけることができます。
例えば、
- 広告を見た人の内、何人が問い合わせフォームに進んでいるか。
- 問い合わせフォームにたどり着いた人の内、何人が問い合わせをしたか。
などの数値を確認することで、どこに手を加えれば問い合わせを増やすことができるかがわかります。
Webマーケティングでは、このような分析ができるため費用対効果を高めやすいという特徴があります。
以上のような理由から、ビジネスを成長させていく上でWebマーケティングは欠かせないものとなっているのです。
Webマーケティングの仕事内容とは?
Webマーケティングといっても、広告運用、ブログメディアの作成、SNSの運用など様々な業務があるため、仕事内容も様々です。
しかし、それぞれ基本となる仕事内容には、共通点があります。
ウェブマーケテイングの仕事内容は、大きく分けて
- 集める
- 惹きつける
- 動かす
という3つのステップに分けることができます。
集める仕事
ウェブマーケティングは、Webを活用して商品やサービスを販売するための活動のことです。
となると、まずは、その商品やサービスを”購入してくれる可能性のある人”を集めなければいけません。
そのため、ブログであればSEOなどで多くのアクセスを集めたり、SNSなどで拡散されるような記事を書いて、人を集めなければいけません。
インスタグラムやツイッターといったSNSなら、フォロワーを増やしたり、拡散されるような投稿内容を考える必要があります。
また、リスティング広告なら、検索結果に表示されるよう入札金額を調整したり、クリック数が増えるようタイトルやディスクリプションを調整しなければいけません。
つまり、ウェブマーケティングの仕事内容の第一歩は、顧客になる可能性が高いユーザーを集めることです。
惹きつける仕事
ユーザーを集めるだけでは、商品やサービスの購入に繋がりません。
集めたユーザーに対して、様々な方法で商品の魅力や必要性をアピールし、惹きつけなければいけません。
ブログやSNSなどを活用したWebマーケティングでは、ユーザーを惹きつけるためのサービスページへ誘導し、商品やサービスへの興味や関心を醸成しなければいけません。
また、サービスページでは、ユーザーの抱える悩みを捉え、それに対する解決策、自社サービスを使用するメリットが伝わるような内容にしなければいけません。
集めたユーザーに対して、適切なコンテンツを提供し自社サービスのファンになってもらえるように仕掛けて行く必要があります。
動かす仕事
Webマーケティングの仕事は惹きつけて終わりではありません。
商品やサービスを購入してもらうために、ユーザーを動かす必要があります。
つまり、クロージングをする必要があるということです。
ユーザーを動かすためには、商品やサービスを購入したくなるような仕掛けを用意することはもちろん、タイミングも重要です。
具体的には、訪問回数や過去の行動履歴などでユーザーをセグメントし、購入の可能性が高そうなユーザーには割引券を配布したり、期間限定のキャンペーンを開催するなどして購入までの背中を押したりします。
このように、WEBマーケティングの仕事内容は、ユーザーを「集め」、「惹きつけ」、「動かす」仕事であると言う点について理解しましょう。
Webマーケティングのステップ
では、実際にウェブマーケティングを行うことになった際に、どのような手順で進めていけばよいのでしょうか。
適切な戦略を立てる
ウェブマーケティングを行う際、戦略を建てることは重要です。
例えば、
- なんとなく流行っているからInstagramをはじめてみた。
- 予算はかけたくないのでブログをはじめた。
など、”なんとなく”ウェブマーケティングに取り組むと必ず失敗してしまいます。
と言うのも、一口にウェブマーケティングといっても目的は様々で、プロダクト・ライフサイクル(ビジネスやサービスの導入期、成長期、成熟期、衰退期など)によっても具体的に行うアプローチ方法が変わるからです。
そのため、まずはウェブマーケティングに取り組む目的を明らかにした上で、適切な目標をたてるようにしましょう。
手法の選定
ウェブマーケティングには様々な手法があります。
具体的には、SEO、リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS、メルマガなど様々です。
そして、それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますので、手法ごとの特徴について理解し、適切な手法を選ぶ事が重要です。
また、手法を選ぶ際には、ひとつではなく、複数の方法を組み合わせることも重要です。
手法の選定に関しては、「【2020年版】ネット集客とは?ネット集客の7つの方法や成功させるコツについて」を参考にご覧ください。
施策の開始
手法の選定が完了したら、施策を開始していきます。
施策を行う際に重要なことは、すぐに結果を求めてはいけないと言うことです。
ウェブマーケティングの手法には、すぐに結果が出るもの、出ないものがあります。
しかし、いずれの方法の場合でも、施策開始直後から望むような結果が得られるかといえばそうではありません。
施策の開始直後は、微調整を繰り返しながら結果が出るようにしていきます。
そのため、結果が出ないからと言ってすぐに諦めてしまうのではなく、”なぜ、結果がでなかったのか”ということを検証し効果が出るように調整していきましょう。
アクセス解析
ある程度運用をしたら、結果が出ていても、いなくても、必ずアクセス解析を行いましょう。
アクセス解析で見るポイントは、
- そもそも、ユーザーからのアクセスはあるか
- アクセスしたユーザーはすぐに離脱してしまっていないか
- 離脱しなかったユーザーはどのような行動をしているか
と言うように、ユーザーの入り口から出口までの順番にそって解析を行います。
具体的な改善方法に関しては、様々な手法がありますので適宜調べながら行うと良いでしょう。
ウェブマーケティングで最低限知っておきたい専門用語
ウェブマーケティングでは、普段聞き馴染みのないような専門用語がたくさん登場します。
ここでは、ウェブマーケティングに関わる方が最低限知っておきたい専門用語を紹介します。
コーポレートサイト
コーポレートサイトとは、多数あるウェブサイトの中で会社の事業やサービス、会社概要などを紹介するサイトのことです。
コーポレートサイトは、会社の信頼などにもつながる非常に重要なサイトです。
サービスサイト
サービスサイトとは、商品やサービスを販売したり認知を拡大するために制作するサイトのことです。
サービスサイトには、商品やサービスの特徴、料金、よくある質問などを掲載します。
その他には、SEO対策を施したコラムやブログなどを設置したりもします。
LP(ランディングページ)
ランディングページとは、ユーザーが一番最初に入ってきたページを言う意味です。
この意味が転じて、リスティング広告を出稿する際に使用する、ペライチの縦長のページのこともランディングページと言われます。
自然検索(オーガニック)
自然検索とは、Google検索やyahoo!検索などからウェブサイトに流入する行為のことを言います。オーガニック検索と呼ばれることもあります。
この際、検索結果の上部などに表示される広告枠からの流入は自然検索とは言いません。
SEO
SEO(えすいーおー)とは、自然検索からのサイト流入を増やすために、Google検索やYahoo!検索で自社サイトが上位表示するように行う検索対策のことです。
Search Engine Optimization(=検索エンジン最適化)の頭文字をとりSEOと呼ばれています。
尚、SEOに関しては、
「SEOで順位を上げるには10つのポイントが重要!最小限で成果を出す方法」
「SEOキーワード選定の方法とコツ!無料で使えるツールも紹介」
「ホームページ集客の方法!必ず抑えたいSEOの設定と成功させるコツ」
でも詳しく解説しています。
リスティング広告
リスティング広告とは、Google検索やYahoo!検索の検索結果に表示される広告枠を利用した集客広告のことです。
リスティング広告はクリック課金型の仕組みになっており、検索結果に表示された広告がクリックされる度に課金されます。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、各種ウェブサイトやランディングページなどのアクセス解析を行うための無料ツールのことです。
Googleアナリティクスは、ウェブマーケティングを行う方なら全員が使用すると行っても過言ではないほど有名なツールです。ウェブマーケティングを行うなら、ある程度操作について勉強する必要があります。
PV(ページビュー)
PVとは、インターネットサイトなどが、GoogleChrome、インターネットエクスプローラーと行ったブラウザに表示された回数のことです。
例えば、Aさんが、X社のホームページのあるページを10回見たとするとページビューは10回と言うことになります。
セッション数
セッション数とは、とあるユーザーがそのホームページに訪れた回数のことです。
※厳密にいうと少し違いますが、大体このような認識で問題ありません。
例えば、Aさんが、X社のホームページを訪れ、10ページを1回ずつ見たととき、ページビューは10回ですが、セッション数は1回と言うことになります。
セッションは、通常30分で1回リセットされます。
インプレッション(imp)
インプレッションとは、画面の中に広告などが表示された回数のことです。
CTR(クリック率)
CVRとは、広告などが表示され、クリックされた割合のことです。
例えば、ある場所に広告が100回表示され、そのうち1回クリックされたとするとCTRは1%と言うことになります。
CPC(クリック単価)
CPCとは、広告運用などで使用される専門用語で、1クリックを獲得するための単価のことを言います。
例えば、広告を100回表示させるために1,000円の費用がかかったとします。そして100回表示された広告のうち1回がクリックされたとすると、CPCは1,000円と言うことになります。
CV(コンバージョン)
コンバージョンとは、ユーザーが目的の行動を行うことです。
例えば、製品Aを売っているサイトが、その製品の販売を目的としていたとき、製品Aをユーザーが購入することを「CVする。」と言うように使います。
また、資料のダウンロードが目的のサイトXで、1ヶ月に100件のダウンロードがあった場合に、サイトXの1ヶ月のコンバージョン数は100CVなどと言う際に使ったりもします。
CVR(コンバージョン率)
CVRとは、サイトに訪れたユーザーのうち、CVした割合のことです。
例えば、サイトZに100ユーザーが訪れ、そのうち1件のCVがあったとするとCVRは1%と言うことになります。
CPA(コンバージョン単価)
CPAとは、1件のCVを得るためにかかった費用のことです。
例えば、1万円で広告を出し、1件のCVが獲得できたとするとCPAが1万円と言うことになります。
ウェブマーケティングは積み重ねが大事!
今回は初心者の方が知っておきたいウェブマーケティングの知識と専門用語について解説をしました。
ウェブマーケティングは学ぶのも、実践するのも、一つひとつの積み重ねが重要です。
最初は難しいと感じることも多いと思いますが、諦めずにコツコツと取り組んで行きましょう!